黄砂が多い時期と観測予想が出たときの影響と対策について知る!
黄砂現象は、春に観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。本当に厄介ですよね。
視程が10キロメートル未満となることもあるんです。黄砂が飛んでくると、黄砂に付着している粒子状物質による大気汚染や、見通しが悪くなることによる交通への影響が発生します。
私たちのいちばんの関心事は、自動車や洗濯物に黄砂が付着し、汚れるといった被害だと思います。黄砂がくっついた車に思わず触れてしまって、服が汚れた~なんて経験ありませんか?
そんな黄砂が多い時期と、黄砂の予想が出たときの影響と対策について深堀してみます。
黄砂が多い時期はいつなのか?
なんと、黄砂はほぼ1年中観測されているんですよ。
月別黄砂観測日数平年値は4月が9.0日で最も多く、次いで3月、5月が多くなっており、黄砂は春に多く観測されることを示しています。ただし、秋や冬にも観測されることがあります。
引用:気象庁の黄砂観測日数
7月から9月までの盛夏や残暑の時期は黄砂が飛んでこないようですが、その他の季節は大なり小なり、黄砂の飛来があるんですねぇ。
黄砂の予想が出たときの影響と対策とは?
黄砂の体への影響とは
黄砂アレルギーと呼ばれる症状が出ることが知られていますよね。
・咳
・喉の痛み
・肺炎
・頭痛
・熱
・慢性病
ざっとですが、これらの症状が出る場合があります。
実は、黄砂自体はアレルギーを引き起こす物質ではないんです。しかし、黄砂にくっついてしまった付着成分(細菌やカビなど)が、ぜんそくや気管支炎の悪化といったことにもつながります。
ですので、厳密に言うと、黄砂によって引き起こされる健康被害ということになり、アレルギーからくるものではないようです。もっとも、黄砂の飛来時期は花粉症の時期とも重なっているので、花粉症の症状が助長されることもあるんですね。
黄砂対策って、どうしたらいいのか?
【黄砂自体への対策として】
- マスクをして体内になるべく取り込まない
- 室内では空気清浄器を使用する
- 外出をなるべく控える
- 洗濯物は部屋干しにする
【黄砂による肌荒れ防止としては】
- 肌に潤いをあたえるセラミドの成分を含むクリームを塗る
- 黄砂は石鹸と同じアルカリ性なので、健やかな肌を保つためには弱酸性のボディシャンプーを使用する
- 出かける際には長袖を着るなどして、できるだけ肌の露出を控える
基本的な対策としては、上述したことくらいしかありません。花粉症やPM2.5の対策とほぼ同じですよね。
本当に厄介な刺激物です。
私は個人的には、車にびっしりと付着する黄砂に、毎回腹立たしい思いをしています。車がうっすらと黄色くなっていることありますよね。指でツーッと触れると、ごっそり黄砂がくっつきます。
車に軽くシャワーをかけるくらいでは、なかなかきれいになりません。お休みの日にスポンジでのゴシゴシの本気洗車が必要です…
何で黄砂なんか飛んでくるかなぁ!
黄砂現象って、そもそも何で起きるの?
黄砂が飛来することを、黄砂現象と言います。
黄砂現象は、大ざっぱに言いますと、中国の砂漠(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)から強風により大気中に舞い上がった黄砂粒子が浮遊しつつ降下する現象を指します。
黄砂現象発生の有無や黄砂の飛来量は、発生域の強風の程度に加えて、地表面の状態(植生、積雪の有無、土壌水分量、地表面の土壌粒径など)や上空の風の状態によって大きく左右されます。
黄砂粒子はいったん大気中に舞い上がると、比較的大きな粒子(粒径が10マイクロメートル以上(1マイクロメートルは1ミリメートルの千分の一の長さ))は重力によって速やかに落下しますが、小さな粒子(粒径が数マイクロメートル以下)は上空の風によって遠くまで運ばれます。
例えば、東アジアが起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ輸送されたことも報告されています。
さいごに
黄砂が飛来すると、一番困るのは車や洗濯物ではないでしょうか。
人によっては、上述した黄砂アレルギーに悩んでおられる方もいらっしゃるでしょう。
ぜひぜひ、黄砂の予想に敏感になってくださいね。