10連休なのに部活動があるので家族旅行ができないっておかしくない?
- 10連休での部活の強要は子供の生活を無視していないか?
- 運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインはなぜ作成されたのか?
- 部活動のガイドラインが守られないのはなぜか?
- 中学生の部活を10連休中にすることにどれほどの意味があるのか?
- 10連休に部活が入っているので家族で旅行に行けない!
- さいごに
2019年の5月連休は、この年だけの10連休(^^♪
これだけの大型連休って、ほかの時期にはないし、新緑の頃の長期休暇なので、旅行でルンルンという人も多いんでしょうね。
でも・・・
子供が中学生だと部活が家族の団らんを邪魔しているようですよ。
10連休中で、部活が7日間とか8日間とか入っていて、とても子連れでの旅行どころではない…なんて悲惨な声も飛び交っています。
中学生のお子さんだけを家において、両親だけで旅行なんてできません。もっとも中学生ともなれば、親との旅行を望まないかもしれませんが。
それでも1泊や2泊くらい、風光明媚なところや飛び切り面白いレジャー施設で、親子で豊かな自然に触れたり思い切り笑いあったりするなんて素敵じゃないでしょうか?
なんで、せっかくの10連休に部活なんて入れざるを得ないんでしょうか?
きわめて日本的な風潮だと思いませんか?
それだけ余裕のない根性論っておかしいと思いませんか?
10連休での部活の強要は子供の生活を無視していないか?
10連休にもかかわらず、連日の長時間練習が見込まれる中学校の保護者からは「子どもの生活を考えていない」との不満があるのは事実です。
実はですね、休日の部活動時間が3時間程度というのが国の指針でもあるんですよ。
スポーツ庁が作成したガイドラインがあります。8ページの『3 適切な休養日等の設定』をご覧ください。
⇒運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン【平成30年3月 スポーツ庁】
上のガイドラインでは明確に時間まで決められています。
しかし、中学生の部活の実態は、ガイドラインとは天と地ほども離れています。
例えば
10連休中の活動予定表をもらったところ、練習は7日間。
「休日は3時間以内」とのガイドラインに反しているのは明白で、朝から夕方まで丸一日の予定になっている。10連休なのに土日と変わりませんよね。家族で出掛けるのは、100%無理ですね。
運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインはなぜ作成されたのか?
ガイドラインには中学生の心身の発達…などと難しい言葉がちりばめられていますが、ガイドラインのいちばんの目的は教師の負担軽減にあることは否めない事実でしょうね。
クラス担任を持ったうえで、さらに部活動の顧問を強要される教師は本当に気の毒です。平日は授業を終わって部活に時間を奪われ、家に帰ってから翌日の授業の準備をする…
土日は家のことなど全く何もできずに、部活の大会や練習でつぶれる…
そんな非人間的な教師の日常が、新聞で報道されるようになって久しいですね。
教師が多忙を極めているのは周知の事実です。教師が忙しすぎては、生徒一人一人に丁寧な指導を行えません。
クラス内のもめごとも余裕があってこそ治められるというものです。ぜひぜひ教師には適度な余裕を持ってほしいと思います。
もちろん、生徒の方も、家に帰れば宿題もしなければなりませんし、塾に通う子だっていることでしょう。そうすると、ガイドラインの時間は絶対守るべきものだと言えます。
部活動のガイドラインが守られないのはなぜか?
10連休なんだから、暦通り休めばいいのにって普通は考えますよね。せっかくの貴重な10連休なのになぜ、鬼のように、嫌がらせのように部活の練習を入れるんでしょうか。
教師としても休みたいというのが本音でしょう。
でも、「休みすぎ」「やる気がない」といった意見の保護者もいるんですよ。そんな保護者からの理不尽な批判をかわすためにも部活を入れざるを得ないといった真相もあります。
さらに運動部の場合なら、地区や競技によって中学校体育連盟(中体連)の春季大会が10連休中に予定されていることもあるようです。
中体連って考えなしのおかしい集団でしょうか?ただ単に前例踏襲で、予定された大会を消化するには10連休がちょうどいいんでしょうね。
中体連の方々は自分らもしんどいでしょうに、休みたいでしょうに、せっかくの10連休に必死こいて、大会を開くなんて、世知辛いとは思いませんか?きわめて日本人的な光景だと思うのは私だけでしょうか。
中学生の部活を10連休中にすることにどれほどの意味があるのか?
世界的なバイオリニストであれば1日たりとも練習を休むことは許されません。
かつて中村紘子さんがテレビでそのようにおっしゃっていました。
じゃ、中学生の部活も1日も休んだらいけないのか?いいえ、休めばいいんです。
練習を強要する教師や、休み過ぎをぐちゃぐちゃ言う保護者も、国が作成したガイドラインを全く理解していません。
中学生が単なる音楽バカや運動バカでいいわけがありません。音楽祭での入賞やイチローみたいに育てたいなら、それだけの費用をかけて専門の教室やクラブに入れたらいいんです。
もちろん、中学生の部活ですでに頭角を現す天才肌の生徒は存在するでしょう。でも、広い砂浜の一粒の砂くらいの確率でしかありません。
10連休全部を野球部の練習に励んだからと言って、みんながイチローになれるわけがないんです。・・じゃ、休みましょうよ!
10連休に部活が入っているので家族で旅行に行けない!
個人的な思いをつらつらと綴ってみます。
・泊まりの遠征なんかあったら家族旅行は絶望的ですね。
・10連休に部活の合宿などという鬼スケジュールなら…家族で旅行行きたいよねって談笑していたのにこれも絶望です。
・連休のお出かけは小学校までのイメージというのが大半のようです。中学生になったら部活…でも親もどこへも行けない。これって、親までもが学校に縛られているようです。日本っておかしい、変だなぁと思えるところです。
・子供が熱心に部活に取り組んで仲間と共に青春してるならいいんか…い~や、親にもたまの旅行という自由をくれ!
・10連休の部活は、休みがほとんどないけど子供より顧問の方が大変だ…じゃ、顧問も休もうよ。
さいごに
何度も何度も言われたり報道されたりしているけど、ある意味、日本的なスポ根やクソド根性という風潮は、昭和の時代から何の変化もありません。
学校に訴えるだけでなく、親がまず変わらないと、これから先も数十年は今のままだと思います。