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疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

自転車のヘルメットは髪型がつぶれるけど着用しないと死亡率が上がる!

 

通勤や通学に自転車を使う場面って多いですよね。

通学で見かける自転車はほぼ100%白ヘルメットです。

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ビックリする数字があります。

2014年から2018年までの5年間に起きた自転車事故で、死傷者全体に占める死者の割合(致死率)をヘルメット着用の有無で比較したところ、着用していないケースの方が2.4倍高かったんです。

2019年4月25日に警察庁のまとめとして発表されました。

自転車のヘルメット非着用の死亡率を数字で表すと!

2014年から2018年の自転車事故による死者数は2553人

致死率はヘルメット着用の場合が0.24、非着用の場合は0.57

 

頭部損傷による死者数は1555人(自転車事故死者数の61%)。

頭部が致命傷となった割合をヘルメット着用の有無で比べると、着用は44%、非着用は62%

 

この数字の差を、自転車ヘルメットの着用、非着用で差がないと見る人もいるかもしれません。肝心なのは、自転車に乗っているときも、歩いているときも注意すれば足りるんじゃないかと…

 

い~え、厳然たる差と見るべきです。

なぜなら、自転車のヘルメット非着用の場合、着用した時と比べると、死亡率が2.4倍にもなるんですから。

 

もしも、ヘルメットを着用していたら、助かる命だってあったはずです。

 自転車に乗るときにヘルメットを着用する法的義務は?

道路交通法第63条の10によると、13歳未満の子どもが自転車に乗る際には、ヘルメットの着用努力義務があると定められています。

平成20年6月の法改正により施行されました。

 

この条項は、13歳未満の子どもが自分で自転車を運転する際はもちろんですが、親や付添の大人が運転する自転車に乗せる時にも適応され、ヘルメットを着用させるように努めなければならないという意味です。

※13歳未満というのは、小学生までの子と、中学1年生の一部(13歳の誕生日まで)も含まれます。

 

つまり、自転車でのヘルメット着用については、単なる努力義務であって、罰則を伴いません。しかも、適用は13歳未満です。

自転車事故が増えている現状でも、安全面については野放し状態と言えますね。

 

車での事故は時として重篤な傷害を負います。命にもかかわります。

でも、自転車の事故も決して侮れません。生身がむき出しになっているため、場合によっては車の事故と同等程度に危険度は高いと認識すべきです。

 

特に、地面からいちばん高い位置にある頭部を打撲した場合、相当な衝撃が加わることは容易に想像できるはずです。

 

そんな自転車事故の際に、頭部を保護してくれるのがヘルメットなんです。もちろん、自転車でヘルメットを着用すれば100%安全というわけではありません。

しかし、ヘルメットさえ着用していれば、助かる命が少なからずある、ということは確かな事実です。

 

通学で自転車を使うときは学校の決まりでヘルメットの着用が普及しているようですが、通勤の際にも必ずヘルメットを着けるようにしたいところです。命を守るのは、やはり一人一人の自覚ですから。

ヘルメットを着用して自転車に乗ると髪型がつぶれる!?

老若男女に大流行りのロードバイクに乗るときは、安全面を強く意識して、誰もが専用のヘルメットを着用していますよね。

※でも、ロードバイクに乗るときでも道路交通法上の着用義務があるわけではないのです。

 

じゃ、通勤時に自転車に乗るときにヘルメットを着けている人は?

個人的には全然見たことがありません。

学生なら通学時にヘルメットを着用しているのに、通勤する大人にはなぜこんなにもヘルメットが普及しないんでしょうか?

 

・ヘルメットを着けるのが面倒くさい

・ヘルメットを着けると髪型が崩れる・つぶれる

…などの理由が考えられますが、危険な場合もあるのにヘルメットを着用しないのは、やはり後者の理由が大きいのでしょうね。

 

せっかく整えた髪型がヘルメットのために台無しになると、朝からテンション下がりますもんね。これって女性だけでなく、男性にも切実な問題になります。

それと、男性に多いでしょうが、ヘルメットを着けたら髪の毛がべチャッとなる…つまりボリュームが極端に減るということも挙げられます。ヘルメットのせいで髪の毛が頭皮に張り付いたようになってしまうこともあるんです。

 

自転車でヘルメットを着用しても髪型を維持するには?

絶対に髪型が崩れないヘルメットって残念ながらありません。

頭にフィットしていないと、頭部に受けた衝撃を吸収できないためです。

 

でも、髪型維持のためのいくつかの方策があります。手っ取り早いものとして…

・ダクト付きのヘルメットにする

・ヘルメットインナーをつける

この2つが代表格です。

 

ダクト付きというのは、空気の通り道ができているという意味です。やはり、おすすめはロードバイクで使われているヘルメットになります。

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ヘルメットインナーの効果にはどのようなものがあるのでしょうか。

髪型が崩れにくくなるということのほかに、殺菌効果や吸汗速乾などの効果も得られます。ヘルメットインナーは髪型の崩れ防止だけでなく、衛生面においても非常にすぐれたアイテムです。

 

 

さいごに

いざというときに、命を守ってくれるであろうヘルメット!

ヘルメットを着用しないという選択肢はないと思います。車で言えば、シートベルトみたいなものですから。

 

自転車でのヘルメットは我が身を守るアイテムです。

我が身を守ることを前提に、オシャレに決めてみるのも一つの方法です。