読書から得られるものは無限だから1日10分でも続けてみたら!
物心付いたころから20代の終わりまでは、読書ばかりしていたものです。
本の世界は空想に満ちていて、どんなことでも可能です。その無限で自由なところが、未だに何よりも好きです。
どれだけたくさん読んだつもりでいても、世の中には、まだまだ知らない本があります。いつ衝撃を受けるような本に出会えるかは分かりません。
そう考えただけでわくわくしてきます。ただ、自分で文章を書くようになってからは、本を読む量は減らしました。
迂闊に一人の作家さんに傾倒するのを防ぐためです。
私の場合、はまってしまうと、
・言葉の選びかた
・文章の流れ
など細かいところに影響を受けることがあるからです。
そのため今は広く浅く読むように心がけています。でも子供のころは、もちろん、そんなことは考えませんでした。
そんな私が特に気に入っていたのが「本を書き写す」ことです。お気に入りの文章だけを書き残すのではありません。
本を一冊、まるごと書き写すのです。写経のようなものですね。なぜそんなことをしたかったのか今では分かりません。
自分の言葉でもないものを黙々と書き写すのは、わりと楽しくない作業です。もしかしたら終わった後の達成感が好きだったのかもしれません。
しかし「話の構成」「言葉の選び方」などを学ぶのに、とても役立ったように思います。
読書の楽しみかた
読書の楽しみかたは人それぞれです。
「通勤時や寝る前に少しずつ読む」という人もいます。私は、いっきに読みきるのが好きです。そのため、完全に予定がない時間以外は、決して本を読みません。
中断すると、物語の世界から出なくてはならない気がするからです。没頭したいので、家族が起きている時間も避けます。
そうなると読書のスタートは夜中になります。本が厚ければ読み終わるのは明けがたになることもありました。横になって本を読んでいると、指から血の気が引いていきます。その冷たくなった指を毛布で暖めながら読み続けたものです。
長編の場合、どんどん朝が近付いてきます。「朝までに読み終われるかな」と思いながらページをめくったものでした。楽しいのですが、これが続くと慢性的な睡眠不足になります。
そこで最近は短編集を中心に読むようになりました。短編集なら、1つのストーリーが終わったところで寝ることができます。指先が冷えることもなくなりましたし、読書での夜更かしが、かなり減りました。
私の場合は、気に入った本は何度でも読み返します。飽きることがなく、読むたびに新しい発見があります。
中学時代に買った本も、そのまま残っています。日に焼けて色は褪せ、紙が弱っている本でも、気に入っていると手放せません。
話の展開も何もかも覚えているのに読みたくなるのです。また、・風邪を引いたときに読みたくなる本・心が疲れているときに読みたくなる本などもあります。そういった本は、おそらく一生手放すことはないでしょう。
電子書籍と紙の本
スペースを取るという問題はありますが、私は紙で作られた本が好きです。
ただし、最近になって、漫画に限っては電子書籍も利用しています。電子書籍の良いところは、・無料立ち読みができる・本編も無料で読めるものがある・スペースを取らない・好きなときに、いつでも読めるということだと感じています。
アプリによっては完全無料で読めることもあります。学生のころはお小遣いが少なかったので、本代の捻出に、とても苦労しました。その当時に、こんなものがあったらよかったなと思うばかりです。
今の学生さんが羨ましくなることがあります。
さて、使用しているスマートフォンには、いくつかの漫画アプリが入っています。いずれも無料で読めるものを、あいた時間を利用して読んでいます。
アプリにはさまざまなタイプがありますが、・時間ごとに回復するチケットやライフを使用して読むというタイプが一般的です。このシステムの難点は、まとめて読めないというところです。
ただし課金をすることで全部読めることもあります。今のところは、課金してまで読みたい漫画は現れていません。そのため、時々、気が向いたときだけ読んでいます。
しかし不思議と、活字はスマートフォンで読みたいと思えません。小説などは今後も紙の本で楽しみたいと考えています。電子書籍はとても便利です。それでも、そのあおりを受けて紙の本が減るのだとしたら寂しいものです。
さいごに
読書には時間がかかります。
しかし、その時間に見合ったものを得られるように感じます。子供のころから読書が好きだった私は、本からたくさんのことを教わりました。
日本の文学も好きですが海外の文学も好きです。行ったことのない国でも、物語として読むことで親近感が沸きます。
やはり本はすごいものだな、と感じます。昔に比べると、読書にあてられる時間は、とても少なくなっています。それでも、これからも、自分のペースで読書を楽しんで行きたいものです。