Ilovecats blog

疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

阪急の中づり広告は庶民を小ばかにしているぞ月50万円もらえるか!

 

阪急電鉄の中づり広告が批判を呼んで、大炎上しましたね。

働く人への啓蒙(けいもう)メッセージを掲載したとの阪急電鉄の説明ですが、庶民を小ばかにするにも程があります。

 

阪急は沿線に裕福な人が多いイメージですが、阪急電鉄としては高額所得者層しか念頭になかったのかもしれません。阪急電鉄は「働く人々を応援したいという意図で企画した。」なんてことも言っていますが、あまりにも現実からかけ離れた中づり広告でしたね。

※この腹立たしい中づり広告は2019年6月10日で取りやめられています。

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中づり広告の、毎月50万円という月収の設定がそもそも庶民感覚と大幅にずれている!

毎月50万円もらって毎日生きがいのない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。 研究機関研究者80代

 そりゃね、80代で良いところの研究機関なら月50万円もあり得るとは思いますが、そもそも月50万円の月収を稼いでいる人って、ほんの一握りでしょうね。

 

大手の都市銀行や証券会社、高級官僚なら月収50万円は行っていると思います。でも、年配の幹部クラスじゃないと、それだけの高収入にはならないはずです。

 

「30万円だけど仕事に行くのが・・・」

これ何? 30万円だけどって!30万円の月収があったら救われる人が大多数じゃないかなぁと感じます。

中づり広告を見ていた大半の人は月収30万円もなかったと思います。

 

朝早くから会社に行って、残業をしたとしても月30万円に届かない人は、日本中にわんさかいますよね。

本当に必死で働く庶民を小ばかにするのも甚だしいです。

 

むしろ、いくらセレブな雰囲気の阪急沿線といえども、電車内には最低賃金に近い給与で働く人も多く乗っていたはずですよね。

世の中の金持ちって本当に少数派です。99パーセント以上の人が、昼飯代の100円でも節約するというのが実情なんです。

 

ナンセンスな中づり広告だと気付いて、傍観したとしても、目障りです。中づり広告って否が応でも目に飛び込んでくるからです。

 

「30万円も稼いでない俺や私っていったいどうしたらいい?」なんて考えた人もいるかもしれません。日常を必死で生きる人々の心の平穏を乱した迷惑な中づり広告でしたね。

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働く目的って、お金を稼ぐことに尽きますよね!

私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。 外食チェーン経営者40代

 ウソつけッ! きれいごと言ってんじゃねえよ! と突っ込みたくなりました。

 

それに、外食チェーンと言えば、一部の優良企業を除いてブラック産業化しているのは周知の事実です。

 

残業代がもらえないとか拘束時間がメチャクチャ長いとか、それでいて給料がかなり安い、というのは色々な報道で明らかです。

”ありがとう”と言われても食っていけなければ命を保てません。外食チェーンなら、お金を集めて、従業員にも十分なお給料を支払う必要があるはずです。

 

そりゃ、お客との円満な関係は前提にあるでしょうが、外食チェーンでも本来の目的はお金を集めることです。慈善団体じゃないので、あくまでお金を稼ぐことが目的です。

庶民は悟りを開いた高僧ではありません。みんな豊かな暮らしをして、趣味も楽しむためにお金が欲しいんです。

 

やりがいやら生きがいの押しつけほど、鬱陶しいものはありません。

自分の生活の安定があってこそ、世の中を見渡すことができるんです。明日のお米にも困っている人はボランティア活動など頭の片隅にもないはずです。

 

自分でそこそこの生活を楽しめている…という安心感がなければ生きがいなんて考えられません。なぜなら生きていくことで精一杯になりますから。ですので、働く目的って端的にお金を集めること、お金を稼ぐことだと思っています。

さいごに

阪急電鉄は、かなりやり玉にあげられました。

ですので、今後はこれだけ世間とずれている中づり広告はもう出ないと信じたいですね。

 

それにしても、中づり広告の掲載を決めたときの幹部やらの社員の頭脳構造を疑いたくなります。阪急電車ってそんなに給料高いのかなぁって思ってしまいました。