9月病の症状は夏休み明けに起こりやすいのですがあなたは大丈夫?
「9月病」というものがあるのを、ご存知でしょうか。9月病は、もともとはヨーロッパで流行したもの。
国によって違いはありますが、ヨーロッパでは、夏季休暇が長めです。なんと3~5週間の夏休みをとる人もいるんです。
そして、その休みあけに「9月病」を発症する人が多いようです。日本人としては、まず、それだけ長い夏休みを取れるのが羨ましいですよね。
さて、最近では、日本でも9月病で苦しんでいる人がいます。9月病の症状は「5月病」と良く似ています。具体的な症状には、・不眠や過眠・めまい・肩こり・頭痛・気分が落ち込む・身体がだるい・集中できないなどがあります。
どれも日常的に起こりうる症状ですよね。そのため、知らないうちに9月病になっていた、ということもあるでしょう。この9月病についてみていきます。
「9月病」を発症する理由
社会人であっても、職種によっては、8月には盆休みや夏休みがありますよね。
9月病は、この「少し長い夏の休み」が明けた後に発症します。原因として考えられるのは、
・春からのストレス
・夏の暑さ
・長期休暇で考える時間ができたことによって生じた不安
などがあるといわれています。
ここ数年、日本の夏は酷暑です。夏場は外を歩いているだけでも疲れてしまいますよね。そんな夏が終わり、涼しくなったことで夏の疲れが出たとしても不思議はありません。
さらに誰でも、長期休暇の終わり間際は、「仕事に行きたくない」と憂鬱な気持ちになることがあるものです。また、長期休暇あけは体調を崩す人もいますよね。
そもそも9月以降は、もともと、「気持ちの状態」が悪化しやすいともいわれています。これは脳内の神経伝達物質の働きが、日照時間と大きく関係しているからです。
9月病というほどではなくても、似たような状態になったことがある、という人は多いことでしょう。いうまでもなく、私も、連休が終わりに近付くと憂鬱になります。
お盆休みなどは、しなければならないことも少なくありません。それでもやはり「仕事に行くよりは楽」と思ってしまうのでしょう。私の場合は、これまで、「5月病になった」「9月病になった」と思ったことはありません。
しかし、肩こりや頭痛、不眠などは、常時あります。・なんとなくだるい・朝起きられないということも数え切れません。認識していないだけで、もしかしたら、私も9月病になっていたこともあるかもしれません。
「9月病」を予防するために
それでは9月病を予防するのにはどうしたらよいでしょうか。
・規則正しい睡眠をとる
・バランスのとれた食生活をする
・適度に運動をする
などが大切だというのが定説です。
この3つは、9月病の予防だけでなく、
・肌の調子を整える
・ダイエットをする
といったときにも注意事項として登場することが多い項目ですよね。
人間の健康にとって、「睡眠」「栄養」「運動」は本当に大事だと考えさせられます。ただ、大事だと分かっていても、どれも簡単ではありませんよね。
仕事や家事、子育てなどで、どれもうまく行かないこともあるでしょう。それでも可能な範囲で、しっかり寝て、食べて、運動をしたいものです。
私の場合は、もともと睡眠時間はかなり短めです。食生活のバランスには気をつけています。しかし、やむを得ず不規則な食生活になることはあります。そして、恥ずかしながら、運動はあまり好きではありません。
不定期でジムに行くことはありますが、普段は犬の散歩をする程度です。しかも犬が年老いてきたため、散歩の時間も以前よりは短くなりました。これでは9月病の予防ができているとはいえませんね。
なお、9月病対策として、必須アミノ酸を積極的にとるのも良いようです。これは必須アミノ酸が、脳内で働く神経伝達物質のひとつである「セロトニン」を作る働きをするためです。
特におすすめの食べ物は、バナナ、アボカド、肉、魚などです。夏場は特に、肉などの、スタミナのあるものを食べるのは大切ですよね。
ただし、もちろん「これらの食材ばかりを食べれば良い」というわけではありません。これらの食材を積極的に使っていきつつ、バランスの良い食生活をしたいものです。
9月病は、日常生活に気をつけることで予防することができそうです。とはいえ、完璧に予防できるかは誰にも分かりません。もちろん、しっかり気を付けていても発症することはあるでしょう。そんなときは、病院で相談してみることをおすすめします。
さいごに
5月病や9月病。
通常は、命には関わらないものですが、いずれも嫌な症状ですよね。予防方法があるものの、誰にでも、かかる可能性があるといえます。
心と身体は、ちょっとした環境の変化などで調子を崩すことがあります。毎日、無理をせず、心と身体をうまく調整しながら過ごしたいものですね。