Ilovecats blog

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ためしてガッテンで放送された長引くセキが招く危険とは?

2016-02-03_122112

カゼが治ってもセキが長引いた経験がある人は多いと思います。 実は150万もの人が、突然の窒息死を引き起こす大人のぜんそくにかかっていると 言われています。

自覚症状は軽いせきや息切れ程度だそうで、しかも小児ぜんそくとは異なり、多くはぜんそくの原因といわれるアレルギー原因物質が明らかではない(非アトピー性)ため気がつきにくいそうです。

そして気づかないうちにどんどん悪化し、ある日突然窒息が襲ってくるのです。 ぜんそくの死者は毎年2千人以上もいます。

この恐ろしい大人のぜんそくの原因は、体を守るはずの白血球が暴走してしまうこと! さらに、ち密な肺の構造が、窒息が起きるうえで災いすることがわかってきています。

 

忍び寄る恐ろしい病気、大人のぜんそくの正体と、 知っておきたい見分け方、そして最新の治療法とは?

こんなセキの経験はありませんか?

風邪をひいて、熱や鼻水などほかの症状はとっくに治っているのに、セキだけがなかなか 治まらず、処方された風邪薬を飲んでも治らないセキ。 しかもカゼをひいたあと、なぜかいつも長引く。1、2か月もすると治まるけど、風邪を ひくたびに、またぶり返す・・

こんなセキは、ひょっとすると、肺で恐ろしいことが起きている合図かもしれません。 実は、そのまま放っておくとあるとき突然、窒息死してしまうことがあるそうです。 原因は大人のぜんそくです。これで亡くなる人は、毎年2千人以上いるそうです。 しかもX線などで検査しても、ほとんど見つけることができない怖いセキのようです。 本当に怖すぎます。検査でも見つからないなんて。

 

大人のぜんそくの原因を探すべく、病院でタンの検査をしてみると・・

タンの中から現れるのが、好酸球という白血球の一種! 本来、寄生虫を撃退するのが役割であるはずの好酸球が、ぜんそくの原因のようです。 一体どういうことなのでしょうか?

 

好酸球は一体どんなことをしているのでしょうか。

実は好酸球の暴走が長引くセキの原因なんです。

カゼのウイルスは体内に入ると、のどや気管支の細胞の中に潜り込み増殖を始めます。 すると気管支の細胞から非常事態発生のSOS信号が放出されます。

この信号に反応するのが好酸球です。血管を通って気管支に大集結します。 ところが、何と好酸球はウイルスではなく気管支の細胞をどんどん攻撃し始めます!!

その結果、気管支の表面の細胞がはがれ落ちて神経がむき出しになってしまいます。 気管支がとっても敏感な状態になっているため、わずかな刺激でも収縮してセキが出てしまうのです。

さらに好酸球が集まることで気管支の表面には無数の小さな血管がたくさん作られ、 好酸球がますます集まりやすくなります。

ぜんそくの別名は「慢性はく離性好酸球性気管支炎」といい、 まさに好酸球の暴走が生む病気なのです。

 

なぜ窒息が起きるのか?

実は、肺が非常にち密な構造で、できていることに深く関係しています。 気管は二股に分かれながら呼び名を変え100万本もの管に分かれます。 気管支の最も細い部分では直径0.3mmです。

1本1本の外壁に平滑筋という筋肉が巻き付いている非常に精巧な造りです。

ところが、好酸球がたくさん集まりボロボロに傷ついている気管支では、気管支はウイルスなどの侵入を防ぐため、通り道を狭くしようと化学物質を出して平滑筋を内側に向ってどんどん太らせます

その結果、気管支がより細くなっているため小さな発作でも窒息しやすくなるんです。 しかも窒息を引き起こすきっかけはとても身近なささいなことだそうです。

風邪や疲労、ストレスはもちろんのこと、室外に出ることで冷たい空気を吸うこと、 怒りなどの激しい感情、香水やたばこの煙などの化学物質でも窒息が引き起こされます。

 

 

やはり早期発見がカギのようです。

ぜんそくの検査は今までよりも簡単に行える検査方法が開発されてきています。 呼吸器内科やアレルギー内科の一部で受診できるそうです

 

大人のぜんそくが疑われる人は・・ 1. アレルギー体質の有無(家族を含む) 2. 深夜から早朝にかけてのセキ、息切れまたは「ゼーゼーヒューヒュー」の異音 3. 風邪のあと3週間以上セキが続くことが何度もある

これらの条件に1つでも当てはまる人は注意が必要です。

早期であれば治療で完全に治る場合もあるので、早めの受診が大切ですね。

 

ぜんそくの治療は吸入ステロイド薬が基本とのことです。 ステロイド好酸球に直接作用し、数を減らす効果があります。 妊婦でも安全に使用できることが確認されています。 症状が治まったからといって発作の恐れがなくなるわけではないので主治医と相談しながら、症状の起きない状態を続けることが何より肝心です。