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疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

青森おでん長崎おでん沖縄おでんの絶品ローカルおでんを家で食べる!

おでんを食べるとホッコリしますよね。特に寒い季節は。 でも、寒くなくても美味しいおでんは本当に美味しいんです。

我が家では夏場でもけっこうおでんを作ります。 もちろん、おでん専門のお店にも出かけます。

ちょっと遠いんですが、京都の超有名なおでん屋さん『蛸長 (たこちょう)』なんて絶品ですから(^^♪ホッコリな雰囲気で、しかもお味が絶妙です。何度も何度も食べたくなります。

 

おでんは関東と関西「関東煮(かんとだき)」の違いがよく言われますが、実はローカルおでんこそ花形かもしれません。おでんって、その地域の食文化をよく表していると思います。

青森おでんはしょうが味噌が決め手になります。

青森おでんの決め手は、何といっても「ショウガみそ」! ショウガがミソだった…という感じですね(^^;)

 

寒い青森でのショウガ味噌おでんは、体の芯から温まりそうですね。 それもそのはず!! 冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込もうとする船客の体を少しでも暖めようと、ある1軒の屋台のおかみさんが味噌に生姜をすりおろして入れたのが喜ばれて広まったものだからです。

[su_note note_color="#66f9ff"]※青函連絡船とは? 青森駅函館駅とを結んでいた鉄道連絡船です。1908年(明治41年)から1988年(昭和63年)まで。 国鉄分割民営化後、間もなく開業した青函トンネルにその役割を譲って終航しました。[/su_note]

青函連絡船の乗客の体が温まるようにと、出されたおでんにつけて食べる味噌だれへおろした生姜を入れたところ、喜ばれて広まったとされる… つまり、青森ショウガ味噌おでんの食べ方というのは、おでんに生姜味噌だれをかけた状態で食べるんです。 決して、ショウガ味噌の中で煮込むのではありません。

 

なお、ショウガ味噌おでんは、青森市内のほか津軽地方一帯で一般的な食べ方として広がっていて、おでんと言えば生姜味噌おでんのことを指すんです。

家で作るとしたら、味噌を甘めにして、ショウガのすりおろしをタ~ップリ入れたいところです。寒いときは体がポカポカしてきそうですもんね。

長崎おでんは練り物が主役で甘めなダシがきめて!

なんと、長崎県は、「かまぼこ屋さん」の店舗数が日本一なんです。 その中でも、長崎市は「かまぼこ」の消費量は日本一です!

その、かまぼこ(当地では「かんぼこ」と言います)をこれでもかというくらい入れて、甘めのダシで味わうのが長崎おでんです。 甘めのダシとは、長崎名物のあごだしスープです。 「あご」の知名度はもう全国的ですよね。そう飛魚のダシです。

 

長崎名物のあごだしスープで煮込んだのが「長崎おでん」です。 「かんぼことあごだし」のベースは押さえつつ、海や山の幸を自由に入れれば、家庭で作ってもメッチャ美味しくなりますよ。 なお、長崎おでんは柚子胡椒もぴりっと効かせてくださいね。 甘めのダシで煮込んでありますから、柚子胡椒の爽やかさと抜群にマッチしますから。

 

我が家のご近所に長崎に親戚のある方がいます。 年末にはいつも長崎の「川内かまぼこ」をおすそ分けにいただきます。 知る人ぞ知る、長崎県平戸名産のかまぼこです。何と、ストローで巻かれてあるんですよ! 滋味あふれるお味で、とても美味しいです。

 

かまぼこ王国の長崎のかんぼこを使った、甘めダシの長崎おでん。 柚子胡椒を効かせたらお酒がとまらないかも…です。

沖縄おでんは豚足にレタスにウインナーとなんでもあり!

沖縄おでんの主役は「テビチ(豚足)」なんです。 ぐつぐつ煮込むのでコラーゲンたっぷりでちょっとトロみのついた出汁が楽しめます。

おでんの具材ですが、肉といえば、関西に住む者からすると、もちろんスジ(串にささった牛筋肉)です。 沖縄おでんの豚足は恐れ入りました。さすが、豚肉文化の沖縄です。メッチャ美味しそうですね。

 

なんとなんと、テビチのほかにソーセージが定番メニューでソーキ(あばら肉、スペアリブ)」も好まれるとか!スパムを入れる家庭もあるそうです!!

 

沖縄おでんのもう一つの特徴が葉野菜です。 小松菜、レタス、ホウレンソウ、チンゲンサイ(青梗菜)、ヨウサイ(空心菜)などなどが季節に応じて登場します。 つまり、青野菜もとれて、テビチからのコラーゲンもとれて、沖縄のおでんはなかなか健康的です。

 

テビチや葉野菜だけじゃないんですよ。 もちろん、厚揚げ・卵・大根など他県で入れている普通の具材も入ります。

沖縄おでんの決め手は、やはりテビチを煮込んだトロトロコラーゲン出汁にあります。 もしもこだわるなら… ⇒簡単!沖縄おでんレシピ

さいごに

いいですねぇ、ローカルおでん。おうちでも具材やダシをちょっと変えるだけで、全国の絶品ローカルおでんが楽しめますね^^

もしも、面倒くさくて家族の口に合わないかも…と不安でしたら少量を試してみるのもおすすめです。