認定こども園のメリットとデメリットを実際に通わせてみて感じました!
最近よく耳にすることが多くなった認定こども園。 我が家の長女もちょうど認定こども園になった年から通わせています。 なりたてホヤホヤで、園側も様子を伺いつつスタートしました。
実際に認定こども園に通わせていて思う、私が感じるメリットやデメリットについてお話しします。
認定こども園とは?
平成27年からスタートした「子ども・子育て支援制度」の施策の1つに認定こども園があります。
- 保護者の働いている状況に関係なく、どの子どもでも教育・保育を一緒に受けられる。
- 保護者が失業したなどから就労状況が変わっても、継続して利用できる。
- 子育て支援の場としても利用するので、通園していない子ども交流拠点としての役割を果たし、子育て相談や親子の交流の場に参加しやすくする。
上記2のように、上の子を園に通わせていて、2人目妊娠などで産休育休中になると、保育園の場合、失業中となるのでその期間は上の子の保育をしてもらえないということがありました。
認定こども園になるとそのような縛りがなくなるので、保護者にとっても、子どもにとっても環境が変わらないという点はメリットになります。
簡単に言えば認定こども園は、幼稚園と保育園が合体したような施設になります。
長女が入園した認定こども園は30年以上地域密着型保育園として人気のある保育園です。 私立の保育園なので、保育内容もとても充実しており、英語講習や音楽講習、体育講習など外部から先生が来たり、幼稚園っぽい保育園で更に人気です。
そして、土地柄転勤族が多く、未就園児の地域支援活動も盛んでとてもお世話になりました。 ママ友はまず地域支援活動でできた感じです。
保育の部は『保育的機能』、教育の部は『幼稚園的機能』と思えば単純ですが、実際はもう少し複雑に区別されていてます。
1号認定 子ども3歳以上、教育を希望 2号認定 子ども3歳以上、教育と併せて保育も希望(※保育に必要な事由に該当する場合) 3号認定 子どもが3歳未満、保育を希望(※保育に必要な事由に該当する場合) ※保育に必要な事由とは、保護者の就労や出産など。
つまり、保育の部には3号認定児が、教育の部には1号2号認定児で区別されています。
1号2号が同じクラスで生活の違いは?子どもの様子は?親が思うこと
認定こども園になる前は、1号認定児は幼稚園へ、2号認定児は保育園という流れでしたが、認定こども園になって一番のポイントは親が働いていなくても保育園に通わせられるということ。
実際に私は仕事をしていないのですが、長女は朝9時から夕方4時半まで保育園です。(基本保育は9時〜13時なので、4時半までは延長料金を払います。)
保育園の認定こども園なので、下は0歳から在園しています。 縦割り保育というのがあって、異学年交流がはかれます。 下の子はお兄ちゃんお姉ちゃんのできることにすごーい!って感心したり、上の子は小さいクラスの子のお世話をしたり、自分たちもしてきてもらったことを小さい子にしてあげたりするので、責任感や思いやりを育めます。
学年が違っても遊んだりもできることは、とても良いことです。 実際に娘は長女ですが、お姉ちゃんお姉ちゃんと言って甘えたりしていました。
娘の園は2クラスですが、元々が保育園だったため、学年の中に1号認定は5人にいるかいないかです。
年少児は9時〜13時までを保育として、それ以降は延長料金が発生しますが基本13時にお迎えに行きます。
なので、2号認定児からしたら「なぜ◯◯ちゃんはいつも早く帰るの?」って思うようです。 以前、「◯◯ちゃんのお母さん、会社今日もお休み?」と聞かれたり。
また、夏休みや春休み冬休みも1号と2号では休み期間が違います。 そして、協力期間という日もあり、2号認定に比べると1号の休みは幼稚園並みの休みがあります。
娘は保育園に行きたがる子なので、保育園の前を通ると「◯◯ちゃんは保育園行けるのに、なぜ私は行けないの?」と言っていました。 子どももこの統一されていない環境に少し不満があるようです。
そして協力期間に休んでも、保育料としては月額で収入に応じて決められているので、損した気分になります。
それに加えて1号と2号では、基本保育料や給食費は1号の方が高いです。(地域施設により違う場合もあります。) 同じ給食を食べているのに費用が高いのは腑に落ちないところもあります。
休みが多いのに基本保育料が高いので、長い休みがある場合は余計に思います。 また、基本この子が1号でこの子が2号という貼り出しがあるわけではないので、誰が1号かはわかりません。(お迎えのタイミングや親同士の会話でわかることもあります) 保育園に通わせているママはワーキングマザーで、この近辺に通わせていたら嫌でも待機児童の話が出てきます。
『2号が入りたくても入れないのに、なぜ1号をいれるのか?』という親同士の会話に直面したことがあります。 もちろんそのママは私が1号であることを知らないので悪気はないですが、正規に入園しているとは言え肩身が狭い思いをすることもあります。
元々人気の保育園だった為に、保育定員を考えても1号の定員は5人。 保護者会が主催の行事などワーキングマザーの負担を減らしたいと、園側が考えていたようですが、負担が減るほど1号の人数もおらず。
元々が幼稚園からの認定こども園と、元々が保育園からの認定こども園では、受け入れ人数も違ってくるとは思いますが、私の住んでいる近辺だと認定こども園に入れる1号枠は多くても10人。
幼稚園は願書提出が10月に行われるのが一般的ですが、認定こども園の入園申し込みも同じ時期もしくは9月くらいなので、もしそれに通らなかったら、幼稚園の申し込みにも間に合わなくてアタフタなんてこともあります。
なので、私の周りにはそんな危険な橋を渡るくらいなら、幼稚園にするわ!という人が多いです。
保育園の2号3号は市区町村の役所に、就労証明書を提出し決まった条件を満たしていたら役所が選考しますが、認定こども園の1号は園側が選考します。ですので、書類関係も役所に提出ではなく園に提出します。(地域や施設により異なる場合もあります)
受け入れが少ないところに、沢山の希望者があって園側が選考に頭を悩ませているようです。 娘の園では、1号認定に関しては、基本保育は9時〜13時。年中、年長は活動に差がある為16時半まで延長料金有り保育です。
2歳差の次女の入園が決まり、年少と年長は保育時間どうなるのかと問い合わせたところ、上記のとおりだそうで。
お気づきでしょうか? 保育終了の時間が異なるので、お迎えを2回行かないといけないということ! 全ての園がそうではないと思いますが、私の通わせている園では、年少は基本延長なし。年中、年長は延長必須のためこんな事態が起こりました。
幸い、園までの距離が近いこともありそこまで苦痛ではありませんが、こういったデメリットもあります。
あくまで私の通わせている園でのお話ですが。
一見、デメリットが多く見えるようですが、元々が幼稚園のような内容の園だったので、働いていないのに夕方まで保育してもらえるのは、私にとって、一番のメリットでした。
さいごに
まだまだ認定こども園になりたてなので、親も園側も試行錯誤しながらといった感じです。 認定こども園設立の目的に、「待機児童の解消」という面があるなら、今現時点で私が感じるのは、待機児童解消までには至っていないということ。 入りたいのに、定員数が少ないです。
また1号2号での保育料やその他費用の違いも今後改善してもらいたいなと思います。 保育園幼稚園選びに、認定こども園の枠が増えて選択肢が1つ増えたことで色々なライフスタイルに合わせられることがメリットです。
通っている子どもも保護者もイキイキと生活できたらいいなぁと思っています。 娘の通う園は、認定こども園になってまだ2年ほどなどで今後の改善に期待したいです。
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