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子供の色覚異常は遺伝だけど接し方と対応次第で次男の日常は問題なし!

次男の授業で、プラネタリウムの見学に行きました。 薄暗い建物の中で、赤・黄色・青・白の星が光り、天の川が薄く流れています。

 

みんなは「天の川!!」と盛り上がりましたが次男の目には、薄く流れる天の川は見えません…。

 

我が家の次男の場合、視力の問題ではなく「色覚」が関係しています。 色濃くはっきりとした天の川なら見えますが、薄いと空の色との違いがわからず、次男には何もないように見えるのです。

日本人の男性約20人に1人、女性は約1000人に2人が、なんらかの色覚異常を持っていると言われています。このように、実は我が家の次男のように、色が他の人と異なる見え方、感じ方をしている人は結構いるのです。

 

我が家の次男の色覚についてお医者さんから聞いた話も踏まえて、子供の色覚異常についてまとめてみました。

色覚異常とはそもそもどんなもの?

色盲」「色弱」そう言われるほうがピンとくるかもしれません。 色盲と言われると「色がわからない・見えない」と誤解する人もいますが、 全く色がわからない色覚異常を持つ人は、数万人に1人とかなり少ない割合です。

 

多くの色覚異常の人は、色がわからないわけではなく、 正常とされる色の見え方とは、少し異なる見え方をしているのです。

 

色覚異常には「先天性」のものと「後天性」のものがありますが、 子供のほとんどは「遺伝」による生まれ持った先天性のものです。

簡単に説明すると、 人の目は、赤・緑・青の3色を見分けることができ、 この3つの光の組み合わせパターンですべての色を作るのですが、 色覚異常の人は、その3つの色を感じる細胞のうち、 どれかが欠けている、または機能の働きが不十分なのです。

 

どの色の機能に障害があるのかは簡単な色覚テストである程度は分かりますが、 正確な診断ができる設備が整った眼科は多くありません。

 

我が家も、正確な診断ができる眼科は近くにないため、次男の色覚異常でわかっているのは「緑に弱く、程度は中度~重度」という程度です。たとえ正確な診断ができたとしても、残念ながら現代の医学では治療することはできません。

色覚異常の症状とは?

我が家の次男が「緑に弱い」と言っても、緑がわからないわけではなく、 薄暗い中での緑は見えない・紅葉の中の緑はわかりにくい、というものです。 黄緑色が程度により黄色に見えたりします。

 

先日は、光沢のある緑色の車を「黄金色」だと話していました。 その時々や、光の度合いによって見え方が違うようです。

実際、眼科で検査した際、 診察時に看護師がカエルの人形を先につけた指示棒で 「カエルさんの方をみてね!!」と必死に指示をしてくれたのですが眼科の診察室って薄暗いですよね…   「カエルなんていない!!!!」と次男は激怒してしまいました。

 

医師は「あ~…うん、そうだね。見えないかも。」と一言。 私が「眼科のくせに、色覚異常が認識しにくい色を使うんじゃないよ!!」 と、心の中で叫んだことは内緒です。

 

その他、次男の場合、色を覚える年齢のころ、なかなか色を覚えることができませんでした。

何色と何色だったかは忘れてしまいましたが、全く違う色を「同じ色」で答えていたので、少し不思議に思ったのは覚えています。

 

それでも、保育園に入園すると、自分なりの色の見え方で覚えたようで、 ほとんどの色がわかるようになり、そのことはすっかり忘れていました。

学校での色覚検査で次男の色覚異常が発覚!

私が子供のころは、すべての生徒が必ず色覚検査を受けたものですが、 現在は「希望者のみ」となっています。

一時、ほとんど行われていなかった時期もあり、自分が色覚異常であることを 知らないまま大人になってしまった人もいるかもしれません。

 

我が家は、私の兄が「色覚異常」を持っているので、 念のため検査した結果、次男に色覚異常があるとわかりました。

子供が色覚異常と言われたときの注意点・対応・対策

わかりにくい色があるからと言って、日常生活には支障がないことがほとんどです。 色に弱いだけで「視力」に問題はないことがほとんどなので、「身体障害」でもありません。

 

照明が暗いと色を間違えやすいですが、明るくしてあげることで判断しやすくなります。

ただ、間違えやすい色の組み合わせや、微妙な色の違いがわからない・・などがあるため、 繊細な色を扱う作業は困難になります。

赤に弱い子の場合は黒板に書いた赤いチョークの文字は見えづらいものです。 学校の授業などで配慮してもらえるよう、先生に説明しておくといいでしょう。

 

現在はスマホアプリで簡単に検査ができますが、何度も「これ見える?これは?これ何色?」などしつこく聞くのはやめてあげてください。

色覚異常の遺伝パターン

色覚異常は遺伝によるものだと説明しましたが、 遺伝には5つのパターンがあります。

 

※「保因者」とは、色覚は正常でも色覚異常の遺伝子を持った 色覚異常遺伝子保因者のことを言います。

  1. 両親ともに色覚異常=子供も100%色覚異常
  2. 父親が色覚異常・母親が正常色覚 男=全員、正常色覚 女=全員、保因者
  3. 父親が色覚異常・母親が保因者 男=半数の割合で色覚異常 女=色覚異常または保因者
  4. 父親が正常色覚・母親が保因者 男=半分の割合で色覚異常 女=半分の割合で保因者
  5. 父親が正常色覚・母親が色覚異常 男=すべて色覚異常 女=すべて保因者

我が家は、私の兄が「色覚異常」弟が「正常色覚」であることから、 母が保因者で、保因者の娘である私も色覚異常遺伝子を受け継いだことがわかります。

さいごに

子供の色覚異常は「遺伝」であることから、私の遺伝であることは確実なので、発覚したときはとてもショックでした。

 

でも、なれなかったり制限のある職業は確かにありますが、 日常生活に問題はなく、車の免許も取得できます

 

学校で、色を間違えていじめられたりしないか…と心配もありましたが、自分が色覚異常であることを理解しているので本人なりにうまくやっているようで安心しました。

 

早くから色覚異常に気付くことで、色の社会的常識(信号など)を身につけられれば、困ることも少なく本人も適応していくことができます。 ・色の覚えが悪い ・全く違う色を同じ色で答える ・絵の色の使い方が独特

その他、気になることがある・身内に色覚異常がいる場合には、検査してみることをオススメします。

 

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