ルドルフの出身地は岐阜市です!ルドルフとイッパイアッテナのネタバレもちょっとあります!
[ad#rudo]
ルドルフは、リエちゃんという女の子の飼い猫でしたが、ある日、トラブルから長距離トラックに乗ってしまい、岐阜から東京に連れてこられます。
そこで出会ったのが、虎猫のイッパイアッテナです。イッパイアッテナはとても賢く教養ある猫です。ルドルフはイッパイアッテナに字の読み書きを始め色々な事を教わりながらノラ猫として生きていく事になるんですが、リエちゃんの元に帰る事をあきらめてはいませんでした・・・
触りの部分は、映画ノベライズ版でも原作でもいっしょです。
さて、ルドルフは自分がどこから来たのか、最初は全くわからなかったのですが、あることで岐阜からやってきたことを発見します。ルドルフは無事に岐阜に帰ることができたのでしょうか?寂しいシーンのネタバレも交えてみました。
ルドルフはどうやって岐阜からやってきたと気付いたのか?
ルドルフは岐阜に住んでいた頃、イッパイアッテナのように文字を読むことなんて当然できません。ですので、自分が岐阜っていう町に住んでいること自体わかっていなかったのです。じゃ、どうして岐阜からやってきたことを突き止めたのでしょうか。
映画ノベライズ版の夏の高校野球のシーンからです。
「さて、つぎは岐阜第一商業です。長良川の鵜飼いで有名な岐阜市は、およそ42万人がくらす岐阜県の県庁所在地でもあります。」 テレビの声にさそわれて、ルドルフが本だなの上の高いところにあるテレビに目をやると・・・。 知っている山が画面にうつっているではないか! 「ああっ!」 声をあげたルドルフに、イッパイアッテナが、 「どうした?」 と近づいてくる。 画面では山が大うつしになる。 ルドルフの目は画面にくぎづけ。 「あれ、ぼくが住んでいた町だ!あの山、うちの屋根から見える!」 「なんだと?」 といったイッパイアッテナの声にテレビのアナウンスがかさなる。 「標高329メートルの金華山は、いこいのスポットとして・・・。」 ロープウェイがうつり、お城がうつる。 ルドルフ、わめく。 「ループウェイも!ほら、お城も!まちがいない!まちがいないよ!ぼくが住んでた町だ!」
岐阜に住んでいたとわかったのは、まったくの偶然だったんですね。懐かしい故郷の風景がルドルフの脳裏にしっかりと焼き付いていたんです。
ちなみに原作ではどのような記述になっているかというと・・(「ぼく」はルドルフのことです)
「さて、つぎは岐阜商業です。」 ぼくは、ぼんやりした目をあけて、テレビを見た。 「長良川の鵜飼いで有名な岐阜市は、」と、そこまで、アナウンサーがいったとき、 「わっ!」 思わず、ぼくは声をあげた。
岐阜商業は実在する高校です。岐阜県立岐阜商業高等学校が正式名です。なお、映画ノベライズ版の岐阜第一商業は架空の高校です。原作では実在の高校が書かれているのに、映画ノベライズ版ではそれが登場しない・・何かの配慮が働いたのかもしれません。
びっくりなんですが、シドニーオリンピックのマラソンで金メダルを取ったQちゃんこと『高橋尚子さん』は岐阜商業の出身なんです!!
ルドルフの住んでいた岐阜市ってどんなところ?
[ad#rudo]
岐阜市は岐阜県の県庁所在地です。岐阜県の南端に位置しており、愛知県との県境にとても近いです。同じ岐阜県でも北の方の飛騨高山や奥飛騨温泉郷とは、かなり趣を異にしています。
ルドルフがテレビを見て興奮したお城です。なにせリエちゃんのおうちからずっと見えていたんですから。
おそらくですが、ルドルフを乗せたトラックは、一宮インターか小牧インターから名神高速に入り、そのまま東名高速で東京まで来たんだと思います。
ルドルフは岐阜に無事に帰ったのか?
東京にやってきたルドルフは、イッパイアッテナやブッチーをはじめとして、たくさんの仲間に囲まれることになります。イッパイアッテナの指導もあって、とても賢くてたくましくなり、仲間との絆も強固なものになりました。
そんなルドルフですが、岐阜のリエちゃんのところに帰ってしまって、仲間と別れてしまうのでしょうか。
ちょっと辛いシーンになる予感がしますが、映画ノベライズ版からです。
中に入ると、ソファに寝ている女の子のすがたが目に入った。すやすやと眠っている。 ルドルフはうれしくて、声が出ない。 そっとソファに近づこうとすると・・・。 「おじさん、だれ?」 というネコの声。 見れば、テーブルの下に黒い子ネコがいる。 「だれって?きみこそ、だれ?」 とルドルフがいっているあいだに、子ネコが近くにやってくる。 「ぼくはルドルフ。ここのうちのネコだよ。」 そういったのは、ルドルフではない。その子ネコだ。
ちょっと衝撃的です。せっかく帰ってきたのに、いったいどうなったんだ?
「今年の春に、もらわれてきたんだ。まえにいたネコがいなくなって、ちょうど1年たって、それでもそのネコが還ってこないから、ぼくがもらわれてきたんだ。」 「まえにいたネコ?」 自分でそうきいた瞬間、その(まえにいたネコ)というのがだれのことなのか、ルドルフはわかってしまった。
感受性の豊かな小学生くらいの子には、かなり酷なシーンだと思います。
ルドルフはもう一度リエちゃんに目をやり、ゆっくりと庭に出た。 ルドルフがつぶやく。 「おまえのリエちゃんに、よろしくな。」 その声が子ネコにきこえたかどうか、わからない。 外に出たルドルフはもときた道をもどりながら、つぶやいた。 「おまえのリエちゃんなんかじゃない。」 魚屋が見えてくる。 「ほんとうは・・・、ぼくのリエちゃんなんだ。」 そういったとたんに、なみだが出てきた。 目がにじんできて、前がよく見えなくなる。 それでも、歩く。 にじんだ目に、いつか見たものがうつった。 トラック・・・。 それは、あのトラックだった。ルドルフが魚屋に追いかけられてのってしまったあのトラックだ。
リエちゃんに顔を見せることなく、黙って去ったルドルフです。なにか切ないですね。わかっていても映画館では最大の感動シーンになると思います。 [ad#rudo]