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疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

いじめ被害から子供を守るために親は最初で最後の砦なんです!

あなたは、我が子の学校での様子や放課後の行動を どこまで把握していますか?

 

保護者は学校行事以外で学校に行くことは、ほとんどありません。 本人からの話と、先生からの話を聞いて学校の様子を知ることになります。

学校での出来事、一日の様子、 そして何より、自分の気持ちを正直に話せる環境作りができていますか?

 

もしも子供が学校でいじめ被害にあった時に、 子供の変化に気づいてあげられるのは、一番近くにいる親なのです。

「うちの子は大丈夫★」その根拠はどこにあるのでしょう?

いじめは、いつ何をきっかけに始まるかわかりません。 昨日まではお友達と仲良くしていても、 今日、突然いじめの対象になってしまうこともあります。

 

親に心配させまいと、隠し事をしたり嘘をつくこともあるかもしれません。 時には、自分がいじめられている事実を恥ずかしく思い、 それを話す勇気を持てない子もいます。

 

もしも我が子がいじめ被害にあったときに、我が子のために家庭でしてあげられることをまとめてみました。

いじめとは、本人がいじめられていると感じることです

まず、はじめに「いじめの定義」とは何だと思いますか?

暴言を吐かれたとき?暴力を振るわれたとき? 仲間外れにされたとき?

 

私は、本人が「いじめられている!」と感じたときだと考えています。

大人は、ちょっと考えすぎじゃない? と、思うこともあるかもしれません。

ですが、実際長期にわたって続くいじめではなくとも、 本人がいじめられたと思えば、それは「いじめ」なのです。

いじめられる方にも原因がある?

発達障害を抱える子供を持つ、あるお母さんの話ですが 子供がいじめ被害にあっていると悩んでいました。

でも、空気を読めなかったり会話が成り立たないこともあり、 我が子にも原因があるので強く言えない、と言うのです…

私は、そのお母さんに、 『もしも、我が子が被害者側ではなく加害者側だったとしたら あなたはどう子供に教えるの? 「相手の子も悪いのよね。」そう教えるの? 理由はどうあれ、いじめはいけないことだと教えるはずです。』 そう伝えました。

 

ただでさえ、いじめられて傷ついている子供に 「あなたも悪いのよ」なんて言葉は決して使ってはいけません。

 

人は、時に他人を傷つけてしまうことはありますが、 故意に人を傷つけていい「理由」なんて存在しないのです。

いじめから我が子を守るために家庭でできること

親に話せる環境作り

親に悩みを話せる環境作りは、家庭でしかできません。 子供が何かに悩んだ時、親に相談できる環境にあるかないかでは大きく違ってきます。

子供は、小さなうちであれば 「○○くんから△△された。」と、素直に話すものです。

 

けれど、小学生になり、 高学年になるにつれて、体だけでなく心も成長していきます。

もしも、小さな頃にお友達からいじめられたと話した時に、 「あなたも何かしたんじゃないの?」 「別にいじめたわけじゃないでしょう?」 「そんなことで泣いたの?」

 

こう言われ続けたとしたらどうでしょう? また、軽く受け流され続けたとしたら?

子供は、次第に 「言ってもわかってもらえない」 「言っても仕方がない」 そう思うようになってしまいます。

 

いじめに限ったことではなく、子供の言葉を「否定」することは 子供のを閉ざしてしまう危険性があるということを知ってほしいです。

かといって、相手を否定したり悪く言うこともしてはいけませんが まずは我が子の「辛かった」という気持ちを受け止めてあげてください。

家ではわかってもらえるという安心感

保育園に行きたくない。 学校に行きたくない。

それは時に子供からのSOSです。

 

高学年になってからの、突然の「学校に行きたくない」は 特に注意すべき部分ですが。

「行きたくない」という言葉だけでなく、 腹痛などの体の不調を訴える子も中にはいるでしょう。

 

それを、行きたくないがための嘘だと捉える人もいます。 決して嘘ではなく「精神的」なものから 本当に腹痛を感じていることは本当にあります。

 

我が家の次男も学校嫌いで、腹痛や頭痛を訴えることがあり、 時には本当に熱を出すこともあります。

休んだり、早退して帰宅することですぐに治るのですが 精神的に苦痛を感じると、子供は体温の上げ下げもできるのだそうです。

 

嫌がる子供を、無理にでも学校に連れて行こうとする親がいますが 時には、その「学校に行きたくない」という気持ちを理解し 休ませてあげることの何がいけないのでしょう?

毎回でなくとも、時々「行きたくない」気持ちを受け止めてあげることで 子供の「お母さんお父さんは、私のことをわかってくれる」 という安心感を育てることができます。

 

「甘やかし」だと思う人もいるかもしれませんが いつでも家庭に逃げ場があるという安心感が 外で頑張る力になり、正直に辛いと伝えられることにつながるのです。

加害者ではなく、被害者であってくれたことに感謝する

親としては、いじめの加害者にも被害者にもなってほしくないというのが 本音だと思います。

けれど、加害者ではなく被害者であったことを 親は誇りに思ってほしいのです。

 

なぜなら「他人を傷つける子には育たなかった。」 あなたの子育ては正しいものだったから。

人を平気で傷つけるようなことをする子の場合 「親に問題あり」なことも多いものです。

いじめられたことで、自尊心は深く傷ついています。

 

ぜひ、お子さんに、 「意地悪な子に育たないでくれてありがとう。 あなたを自慢に思う。」と言ってあげてください。

不登校という選択肢

不登校と聞くと悪いイメージしかないでしょうが 学校に行かないという選択肢もあっていいのです。

 

義務教育というのは、子供に必要な教育を受けさせる親の義務であり、 子供自身が無理をしてまで教育を受けなければならない義務ではないのです。

大切なのは「勉強」ですか? それともいじめに立ち向かう強さですか?

 

いいえ。子供の心の健康です。

学校嫌いな我が家の次男は「半不登校」という選択をしました。

いじめが原因ではないですが、お友達との関係に悩むことが多く 無理に頑張らせることが、次男のためになるとは思えなかったからです。

 

学校生活をあきらめたわけではありません。 次男自ら「今日は頑張ってみようかな」 と思えるようになるのを待つことも必要だと、私は判断しました。

朝は普通通り登校しますが 辛くなったら先生に話し帰宅する。 という感じです。

帰宅したら、自由にするのではなく 家で勉強をします。

帰宅しても、参加したいと思える授業があったら学校に戻るのです。

一日頑張れた日は、たくさんたくさんほめます。

 

これには、学校の理解が必要になりますが 体調不良を訴えたり、学校で熱を上げるということはなくなりました。

そして不思議なことに 逆にお友達と良く約束をするようになったので 放課後の我が家はとてもにぎやかです。

 

そして、少しずつですが、学校で過ごせる時間も増えつつあり、 一日頑張れる日も増えてきています。

学校以外の居場所を探してあげる

フリースクールというのをご存知でしょうか? 様々な理由から「学校にいけない」子供たちはたくさんいます。

市によって呼び方は違いますが そういう子供たちが通える教室がフリースクールです。

 

フリースクールに通うことで、学校に通わなくても出席扱いになります。

 

選択肢はいくらあってもいいとは思いませんか?

 

強くなってほしい、 頑張ってほしいと親は願うものですが 我が子に合った居場所を見つけてあげることも 親がしてあげられることの一つです。

まとめ

なぜ、いじめられた側が学校を休まなければならないのか。 この理不尽さに腹が立つ人もいるでしょう。

学校に訴え、相手の保護者に訴えるのは当然のことですが 「いじめをやめさせよう」と戦うことが 必ずしも子供のためになるとは限りません。

 

残念ながら、子供の心を育てることができる 力量ある先生というのは割と少ないものです。

言葉でのいじめの場合、それを重く受け取らず お互い話を聞いて謝らせて終わり。 そういう先生を私は何人も見てきました。

ただ叱るだけでは、陰でまた同じことを繰り返し、いじめが止まることはありません。

 

力量のある先生は、人の心の傷をクラス全体で考える。 という行動ができます。

叱るだけではなく「プラス」になる行動を教えることができるのです。

そういう先生が担任になってくれた場合には 学校側と共に頑張る道もありますが そうでなかった場合、家庭でしてあげられることを考えなければなりません。

 

不登校を進めているわけではなく 「我が子を守るために必要な選択肢の一つである」と 頭の片隅に置いてください。

 

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