Ilovecats blog

疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

小学生が教師から体罰を受けたとき私が取った行動と学校に求めた対策

私たち40代の親世代が小学生の頃は、学校で悪いことをしたら先生にげんこつをくらう、 というのはよくある話でした。

 

理不尽なげんこつも、自分が悪かったのだと思い、 親に言えずにいたのを記憶しています。

私の体験ですが、授業に集中していないというだけで 目のすぐそばにげんこつをくらったのですから 完全なる「行き過ぎた指導」だったのですが、 それでも、病院行きになるほどのことでなければ 「お前が悪い」と言われるような兆候にありました。

 

昔も許されていたわけではありませんが 現在では、教師による生徒への暴力的行動は やむを得ない場合(暴れる子を制止する等)を除き 決して許されてはいません。

 

しかし、残念ながら実際のところ 小さな体罰や、時に問題となる体罰まで 現在でも多く行われています。

今回は、我が子が体罰を受けた時に私が取った対応と 教師による体罰がなぜいけないことなのかまとめてみました。

我が家の次男が教師から受けた体罰

次男が3年生に進級して間もなくの出来事です。

新しく転任してきた女教師が担任になったのですが とにかく良く「大きな声で怒る」先生でした。

 

次男は発達障害を抱えているのですが、その説明のため、 面談させてもらった時少々不信感を覚えたのも確かです。

 

次男のクラスには、片腕が生まれつきない子がいるのですが その子が次男の机のわきを通った時、 「その子である」認識は持たずに、次男がふいに足を出してしまったのです。

幸い、相手の子は次男の足に気づき、 つまずくこともなく、ケガをせずに済みました。

 

発達の特徴から「先を読むことができず、衝動的」にしてしまった行動ではありましたが 厳しく指導しなければいけない事であることは間違いありません。

怒られて下を向いているところに、担任は聞きました。 「○○くんが転んだら、面白いと思ったの?」と。

 

悪いことをしたと認識した次男は、答えることもできず ただ下を向いたままだったところを、うなずいたとみなされたのです。

担任は、クラスの友達みんなの前で 「おもしろいか?ほら、笑えよ」と言いながら、次男を何度も強く押しました。   そして、女性担任に突き飛ばされて転んだ次男を 「みんな、ほらおもしろいだろ?笑え」 と、笑うことを強要したのです。それを、面白おかしく受け取り笑う子もいれば 怖くてじっとしていた子もいたそうです。

 

それを、長男のクラスのお友達もたまたま目撃していたので 学校が終わった後、次男本人と同じクラスの従兄弟や友達 そして長男の友達がその出来事を「先生がおかしい」と教えてくれたのです。

 

連絡帳を開くと、そこには次男がした行動の他には 「厳しく指導しておきました」としか書いていませんでした。

次男が担任から体罰を受けて私がとった対応

次男が発達障害のゆえに、深く考えられずにした行動とはいえ、してはいけないことです。 まずは、なぜしてはいけないことなのかを説明し厳しく教え込みました。

相手の友達にも、謝罪させてもらっていないというので そのお友達に謝らせてもらい、保護者の方には私から謝罪を入れました。

 

学校へは「校長先生、教頭先生立会いの下、担任とお話がしたいです」と 連絡を入れ、時間を設けてもらいました。

担任は、『足をひっかけたらどうなるのか考えなかったのか?』と次男に聞いたようですが、 私としては、『先生は、大人の力で押して転んだ時危険がないとは考えなかったのですか?』 と聞いてみました。

 

担任がしたことは、いけないことを教える立場の教育者として許されることではないことです。

 

行き過ぎた指導などではなく、ただの暴力であり いじめを誘発する内容で、教師によるいじめであると訴えました。

私が学校に到着した際には、すでに教育委員会に話が届いており 学校側に事実確認の連絡があったため、謝罪はスムーズに行われましたが、 私としては謝罪が欲しいのではありません。

 

目撃した子供、そしてクラスの子供たちの前でも 担任がした行為は決してしてはいけないことだと説明をしてもらい いじめ予防に取り組んでもらいました。

 

教育委員会も交えた相談でしたが、 新学期がはじまって間もなくの出来事なので 担任を変えるのは難しいだろうと考慮しました。

 

しかし、その担任は、次男の他にも生徒を蹴り飛ばす行為もあったので 学校側には担任が一人で生徒の前に立つことのないよう、他の教師も必ず同行する、 という対策を立ててもらう形で事を収めました。

教師からの体罰を受けた我が子に対するケア

学校に相談し、教育委員会に報告をし 対策を立ててもらって終わりではありません。

その後の子供の心のケアや指導も必要になってきます。 次男はしばらくの間、担任の怒る声と 少し触れられただけでも恐怖を感じていました。

 

そして 確かに、先生は悪いことをしたかもしれませんが 担任であり、教師であることに変わりはありません。

やむを得ず 学校側が保護者や生徒に謝罪をするという状況になりましたが それを見て先生に対し、反発が起こることも防がなければなりません。

 

子供は親の背中を見て育ちます。

悪いことをした時、間違った行動をしてしまった時は 親だろうが、教師だろうが謝罪する姿勢を示し 子供に見本を見せるのが当たり前だと私は思っています。

 

それと同時に「許す心」を持つということを見せるのも 大人の仕事です。

体罰があったからと、その担任と悪い関係性を子供に見せるわけにはいきません。

実際は、何か困りごとがあった時、 教頭先生に相談するようになっていましたが 子供へは、担任が「ダメ」だからとは言いません。

 

私自身も、担任を信頼できないので 担任に相談することはありませんでしたが、普通に接する努力をしました。

家庭でも、夫婦で会話をするとき 子供の前で、先生を悪く言うようなことのないように気を付けました。

体罰とはそもそも?

 

体罰とは、実際に身体に対する傷害を与えることや 肉体的・精神的苦痛を与える行為のことです。

・叩く・蹴る・つねる・壁や床に強く押し付ける・突き飛ばす ・言うことを聞かせるために強く押さえたり、無理に引っ張る ・暴言を吐く ・精神的苦痛を与えるような発言(本人が嫌がるあだ名や、人格を否定するような内容等)

 

その他 教室内から追い出し、廊下に「立たせる」という行為も 体罰に当たります。

 

ですが、教室内に立たせておくということは許されています。

同じ立たせておくのでも、違うのは 教育を受ける権利を奪っているかどうかの違いです。

 

しかし、例外として 授業の妨げとなる場合には、教室内から退去させなければならないこともあり、 そのような場合には その時間帯、別の教室や後でその時間勉強した内容を生徒に教えることが必要になります。

【やむを得ないとみなされる行為) ・暴れて、教師や他の生徒に対し暴力をふるう子供を制止する行為 ・本人の安全保護のため行動を制御する行為

 

なぜ体罰はいけないのか

体罰を受けた生徒、またはそれを見ていた生徒に 相手が悪ければ体罰を与えても良いと教えているのと同じです。

 

生徒の心に大きな傷を作るほか、いじめを誘発してしまう可能性もあります。 実際、次男がクラスみんなの前で体罰を受けたその日のうちに 仲の良かった友達から笑われたり、仲間に入れてもらえなくなったことがありました。

 

体罰は、恐怖で相手の行動をコントロールすることは出来るかもしれませんが 良い影響を与えることはありません。

考えてみてください。 町の中を歩いていて、知らない大人に叩かれたとします。

 

それは、体罰とは呼ばず 「傷害事件」として取り扱われますよね?

「行き過ぎた指導」という言葉には、毎回違和感を覚えます。 教師による、叩く・蹴る・つねる・突き飛ばす行為は ただの暴力であり、傷害なのです。

さいごに

体罰のニュースが流れると、必ず 「クソガキである我が子が悪いのに」 「親の責任だろ?教師がかわいそう」 などの言葉がネット上には飛び交います。

それは、ネットに限ったことではなく リアルの世界でも同じです。

 

共感してくださる方もいれば、真実を知らず 間違った情報を真に受けて、陰で悪く言う人が必ずいます。

 

私も、次男の一件では一部の人に 陰で「モンスターペアレント」呼ばわりされました。

ですが、間違っていることを間違っていると言えない世の中は 私はおかしいと思います。

 

子供を人質に取られているようで何も言えない、 という親御さんも時々いらっしゃいますが 担任が変わるまで我慢すればいい話なのでしょうか?

それは、自分が我慢するのではなく 子供にひどい苦痛を我慢させているだけです。

 

なんでもかんでも学校のせいにして ちょっとしたことでギャーギャー騒ぎ立てる親も問題ではありますが 何が本当に子供のためなのかをしっかり考えたいですね。

 

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。 [blogcard url=”https://discovery-japan.biz/archives/5180”]