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疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

発達障害の子を育てられないくらい不安でも子供の将来を考え抜く!

親になるということは、 子供の将来に責任を持つということです。

「子供のため」「将来のため」 と、どの親も日々を過ごしています。

発達障害を抱える子を持つ私は、節目ごとの選択肢が、 子供の精神状態や将来を大きく左右するため、 それが果たして本当に子供のためなのか? それとも、親のエゴなのか…とても悩んでしまうのです。

 

いわば、子供のためにと選ぶ選択は 大きな「賭け」のようなものだと思っています。

私は先日、その大きな節目に直面し、 周囲の言葉に戸惑いながら とても悩んだ数日間を過ごしました。

 

そこで、発達障害の子にとって「子供のため」とは何なのかを 実体験から考えてまとめました。

発達障害の子にとって目指すべきは自立と親がいなくなったその後の生活

親は、普通に考えて子供より長生きは出来ません。 発達障害の子供を育てる上で目指すのは「子供の自立」です。

 

「自立」ってなんだと思いますか? 自分で稼いだお金で生活すること、 それも正しいでしょう。

ですが、自分で稼いだお金で生活していても 大事なことを自分で「決める」ことができなければ それは「自立」とは言えません。

 

自立のために必要なのは、 「自分で考え、自分で決めさせる」ことです。

本人の意見を無視して物事を決めていては、 「自分の意見は聞き入れてもらえない…」 子供はそう思い、自分の意見を言えない、 意見を持たない大人になってしまいます。

 

「挫折を味わわせたくない」 「失敗させたくない」 という気持ちもわかりますが、 それでは、子供は強くなれませんし 何も学ぶことができません。

 

それは、発達障害のない子供でも同じことではないでしょうか。

自分で考え、自分で決める経験を重ねてこそ どこまでが自分の力でできるのか、どこからサポートが必要になるのかを 自分で理解できるようになるのだと思います。

発達障害の子にとって大切なのは、本人の意思であり頑張りを認めてあげること

先日、長男の担任から情緒学級への移動の話がありました。

本来、学校側から勧められるものではなく、 保護者と本人からの要望により決まります。

 

しかし、我が家の長男は昨年度、 学校生活での様々な影響が重なり 二次障害になってしまいました。

家庭では問題ないのですが 学校では立ち歩きや、教室から出て行ってしまう という状況に陥ってしまったのです。

 

学校の先生方への拒否が酷く、 会話にすらならないため 勉強がかなり遅れてしまいました。

そのため担任は、本人が嫌がったとしても 親が決めてあげることも大切なのでは? というのです。

 

ですが、本人は入学時から支援学級への移動はかたくなに拒んでいます。

支援学級に移ることのメリットとして

・本人に合った対応をしてもらえる ・学力に合わせた勉強ができる ・居場所を作ってあげられる

など様々ですが、それは大人の考えでしかなく 本人が拒む以上、大きなデメリットがあることも忘れてはいけません。

 

現在、長男は「普通学級に在籍していたい」という思いから 様々なことを頑張る努力をし、沢山のことが改善されつつあります。

そんな中、私たち大人が情緒学級への移動を 「あなたのためよ」と決定するのは 本当に子供のためなのでしょうか?

 

もちろん、本人が嫌がっても させなければならないことというのはあります。

問題なのは、本人の頑張りを認めず 本人の意思を無視してしまうことです。

 

私はこのことでずいぶん悩みましたが、 私たち親が出した答えは普通学級への在籍の継続です。

本人が頑張る意向を見せ、先生方にも心を開き始めている以上、 本人の頑張りや意見を無視した情緒学級への移動は危険だと判断しました。

 

これは、親の意地やプライドで 子供を無理に普通学級に在籍させるのとはわけが違います。

発達障害の子にとっては、親子で共に歩むことが子供の将来へとつながる

子供の考えというのは、経験の多い大人と比べ浅く甘いものです。

しかし、だからと言って 子供の意見や意思を否定することは 本人の自尊心を傷つけることになります。

 

特に、発達障害を抱える子供は、 一見、将来のことを何も考えていないように見えますが 実は本人なりに

「このままじゃいけないのはわかってる」 「このままじゃ、僕ちゃんとした大人になれない」

そう思っていたりします。

 

しかし、その考えに行動が伴わないため、 理解してもらうことが難しく本人は苦しいのです。

 

私たち大人ができることは、その考えに寄り添い励まし、 応援しながら共に歩むことが「子供のため」なのではないでしょうか。

たとえ、歩みは遅くとも親子で歩む、 その小さな一歩一歩は着実に子供の将来へとつながっています。

さいごに

発達障害を抱える子供を持つ親は、周囲の無理解により 親子共に苦しい思いをすることが沢山あります。

 

支援学級への移籍というのは、本来 保護者と本人の同意がなければできません。

しかし、それを知らない多くの人は、 普通学級に在籍させることを 親のエゴだ、プライドだと批判します。

 

要するに、本人の意思は「無視」されて考えられているのです。

中には、それなら子供を説得するのが 親の務めだろう!という人もいるでしょう。

 

支援学級への移籍の決まりが、 保護者の同意と子供本人の同意が必要である理由はなぜなのか?

それをもっと多くの人に考えて欲しいです。

子供のためになるかどうかという正しい答えは 結果論でしかありません。

 

ですが、もし子供のための選択に迫られた時 まずは子供の考えや意見を重視して欲しいと私は思います。

結果が良くてもたとえダメでも、それは必ず子供の学びになるはずです。

 

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