きのこ狩りに出かけた家族が蜂に襲われてなかなか帰ってこなかった!
味覚狩りに出かけるのは好きですか?
私は、果樹園などで行われている、 ・苺狩り ・さくらんぼ狩り などに行くのが大好きです。 料金は発生するものの、安全ですし、楽しいです。
ところが、 ・きのこ狩り ・山菜採り などで、山に行くのは大の苦手です。
子供のころから私は生粋のインドア派です。 外に長時間いるのは、それほど好きではありません。 虫も嫌いです。 さらにアレルギーもあるため、迂闊に外に出たくはありません。
しかし私が山に行くのが嫌いなのには大きな理由があるのです。
きのこ狩りに出かけた家族が帰ってこなかった理由
小学生のころの話です。 父と母、そして妹が「きのこ狩り」に行くと言い出しました。 きのこというからには、季節は夏の終わりから秋にかけてだったと思います。
何年生のときだったかまでは、覚えていません。 ただ、その日は、とにかく「行きたくない」と思ったのです。 寝ているか読書でもしていたほうがいい、と考えました。 そこで「私は行かない」と両親に告げたのです。
両親も、私の読書好きは知っています。 全員で行こうと考えていたようですが、「じゃあ留守番しておいて」とだけ言い残して、私以外が出発しました。
すぐに私は枕元に本を高く積み、ごろごろしながら読み始めました。 いつもなら、日が落ちる前には家族が帰宅します。 その日も当然そうなると考えていました。 しかし、日が落ちても家族が帰ってくる気配はありません。
当時は今と違って、携帯電話などはありません。 心配だとしても待っているしかないのです。 さすがにおかしいな、と感じたころには夜の19時を過ぎていました。
どのくらい待ったことでしょう。 鍵が開く音がして、私は玄関へと向かいました。 するとそこには、頭や体に包帯を巻いた母と妹がいたのです。
なんと、きのこ狩りにいった家族は、蜂に襲われていたのです。 父は無事でした。 しかし妹と母は、頭やお尻、体をたくさん刺されてしまったのだそうです。 あわてて山から降りて点滴をしていたために帰宅が遅くなったのでした。
猛暑の年は蜂の被害が増える!
人間を刺す蜂というと、 ・ミツバチ(攻撃性は低い。2月~11月に多い) ・アシナガバチ(中程度の攻撃性。7~8月に多い) ・スズメバチ(攻撃性が高い。7月~11月に多い) の3種類だといわれています。
家族が刺されたのは、上の理由のうち3つめが原因です。 うっかり妹が蜂の巣に触れてしまったのです。 そこから大量の蜂が追いかけてきて、かなり怖い思いをしたとのこと。
さて、そんな蜂の中でも、いちばん怖いのはスズメバチです。 このスズメバチは、暑くなると活動が活発化します。
スズメバチの巣は雨に弱いのが特徴です。 そのため本来は梅雨に巣が雨に流されることで自然と数が減ります。
しかし、梅雨が短くて猛暑となると、巣が残るため、スズメバチの数も多いのです。 そんなこともあって、猛暑の年は蜂の被害が増えるといわれています。
母や妹を刺したのは、スズメバチではありません。 しかし、アシナガバチやミツバチも、ハチ毒を持っています。
そして一度でもハチに刺されたことがあると、2回目以降に刺されたとき、「アナフィラキシーショック」を起こすリスクが生じます。
そのため、蜂に刺されたら、「大丈夫」と過信せず、病院を受診しなくてはなりません。
全身包帯まみれの母と妹を見て心配にはなりました。 しかし「行かなくて良かったな」と思ったのも事実です。
刺された場所には、かなりの痛みがあったようです。 1箇所刺されても痛いのですから、複数個所となると大変ですよね。
それきり、母と妹は蜂に刺されたことはないようです。 当時のことを思い出すので、未だに、蜂を見ると鳥肌がたちます。 とても怖いものですよね。 そして、それ以降、私の山嫌いは、ますます増したのでした。
さいごに
大変な思いをしたにも関わらず、母と妹は、未だに毎年キノコ狩りに出かけています。 好きな人にとっては、やめられない楽しさがあるのでしょう。
確かに食卓にきのこが並ぶと、「秋だな~」と実感します。 自分で採ったものなら、なおさらおいしいと感じるに違いありません。
もちろん、果樹園など人が管理している場所での味覚狩りは安全といえます。 しかし、山などに出かけて山菜採りや、きのこ狩りをする場合は、 ・蜂 ・熊 ・遭難 などに、しっかり気をつけなくてはなりません。 事前に準備をすることで避けられる危険もあることでしょう。
味覚狩りに出かけて遭難してしまう人も大勢います。 よく知っている場所だったとしても、道に迷ってしまうことがあるようです。
これから山に味覚狩りに出かける予定がある人は、しっかり気をつけてくださいね。