Ilovecats blog

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七夕にそうめんを食べる風習がある?そんな地域あるの知らなかった!

あなたは『七夕には必ずそれを食す』というものありますか?

なんと、ある地域では必ず「そうめん」食べるんですって!! ビックリしました。七夕って、笹に願い事書いた短冊飾って、「笹の葉サ~ラサラ♪」と歌うだけだと思っていましたから。

 

七夕にそうめんが付き物だったとは。 実は七夕にそうめんを食すという由来は、けっこう古式ゆかしいものでした。 さらに七夕が「そうめんの日」に制定されている事実も驚きでした。

でも、やっぱり七夕にそうめんを食べる地域にはかなりの温度差があるようです。

七夕にそうめんを食べる地域って具体的にどこ?

蒸し暑くなると食欲なくなりますよね。 そんなとき、のど越し爽やかなそうめんは食欲増進にもってこいの食べ物です。

でも、七夕にピンポイントでそうめんを食べる地域があるんですね。 一応、全国的な調査結果があるのでちょっと見てください。 ⇒ウェザーニュース会員9,554人に聞いた「七夕にそうめんを食べる割合」

 

都道府県別で見てみると、近畿北部や九州北部などで七夕にそうめんを食べる割合が高い傾向にあるんです。 実は私、高校までは新潟県でしたが、七夕にそうめんなんて食べたことありません。 その後、奈良市に20年以上住んで、現在は京都府の南部に住んでいますが、職場で「七夕だからそうめんだね」なんて聞いたことがありません。

 

もし、七夕にそうめんを食べる風習のある地域でしたら、七夕に居酒屋行けばそうめんを出していたと思うのですが、そんな記憶は一切ありません。もっとも、居酒屋には足繁く通っていましたが、さすがに七夕は子どもと一緒に七夕の歌を歌うために、仕事終わったらすぐに家に帰っていたのですが(^^;)

 

ちなみに伴侶は大阪育ちで、義父母も大阪や和歌山出身ですが、「七夕にそうめん」というのは聞きませんねぇ。ですので、近畿北部では七夕にそうめんを食べる方が多いのかもしれませんが、近畿南部ではそんな風習ないのかもしれません。

七夕にそうめんを食べる由来と地域との関係はあるのか?

七夕にそうめんを食べるってことは、必ずなにがしかの由来があるはずですよね。

例えば、恵方巻き!恵方巻きって、ホントは大阪の旦那衆がのり巻き食べていただけなんですよ。由来はあんまり由緒正しいものではないというのが定説ですね。発祥もはっきりしていませんし。その恵方巻きがあれだけ流行っているのは、広島のコンビニの商魂からというのは、疑いもない定説ですが。

 

では、七夕のそうめんの由来はいかに? これは意外と古式ゆかしい謂れがあるんですよ。 七夕にそうめんを食べる風習は意外に古く、平安時代にさかのぼると伝えられています(_;

[su_note note_color="#66feff"] そうめんのルーツは索餅(さくべい)らしいですよ。

中国では七夕に索餅(さくべい)というお菓子を食べていたそうです。 何故かはややこしくなりますが、単純に言うと邪気払いです。

索餅(さくべい)については2説あります。 1.小麦粉と餅粉を練って、縄の形に編んで揚げたもの 2.小麦粉と米粉を混ぜて作った麺で、うどんよりも太いもの ※その形状は、はっきりとわかっていないそうですが、とりあえず現在のそうめんとは似ても似つかないものだったようです。 [/su_note]

上記の索餅(さくべい)がそうめんのルーツらしいのですが、日本でそうめんが食べられていたことを示す最も古い記録は奈良時代に登場します。 でも、索餅(さくべい)の原型とは違うようです。それは小麦粉を塩水で練って、手で延ばして作った素朴な麺だったようです。

 

ここでは、そうめんのルーツが索餅(さくべい)だということを前提にします。 では、何で今の日本で七夕にそうめんを食べる地域に温度差があるのでしょうか? 中国では、索餅(さくべい)は七夕に食べられていたのですが。

平安時代の927年、宮中の礼儀作法と儀式を定めた『延喜式』には、「七夕にそうめんをお供え物にする」ことを定めた記述を見ることができるそうです。

 

そこから推測すると、都があった地域を中心に、七夕にはそうめんを食べるという風習が色濃く残っていても不思議ではありません。でも、前述の調査結果では岐阜県兵庫県で「七夕そうめん風習」が根強いようです。都とは無縁の地域ですよね。

 

九州北部で「七夕そうめん風習」が根強いのも説明つきませんね。邪馬台国伝説の時代でしたら、九州北部でも何となくうなずけるんですが、中国から日本への索餅(さくべい)の伝来が奈良時代あたりだとすると、さっぱりわからなくなります。

 

多分ですが、索餅(さくべい)の伝来がどの地域から都まで伝わったか(運ばれたか)によるのではないかと推測されます。九州北部なんて、意外といちばん最初に索餅(さくべい)が上陸した地域かもしれません。

7月7日の七夕が「そうめんの日」って知っていましたか?

全国乾麺協同組合連合会では、7月7日の七夕を「そうめんの日」と昭和57年から決めているんですって!! ・・・ということは、もう30年以上の歴史がある○○の日ってわけです。

全然知りませんでした^^ もうちょっと宣伝してもいいのになぁと思います。

七夕の日にスーパー行ったら、そうめんの大安売りがされている・・なんて場面に出くわしたことありませんから。 いったい何のための記念日?って、けっこう疑問です。

さいごに

今まで、七夕にそうめんを食べる風習がない地域に住んでいたとしたら、次の七夕はチャンスかもしれません。 歴史を語る、つまりうんちくを語るんです。

そして、家族にそうめんを振る舞ったら、家族のあなたを見る目が変わるかもしれませんよ。 あなたのご家庭の風習として、七夕にそうめんを食べるのはいかが?