乗鞍のペンションで安くて食事のボリュームもあり宿の人が優しいとこ☆
乗鞍高原のような桃源郷があると知ったのは、今から20数年前です。 乗鞍岳は学生時代に山登りをしていたので、名前だけは知っていました。
でも、そのすそ野にあんな素敵な風景が広がっているとは☆☆☆ 乗鞍高原スキー場には2,3回行ったことがありましたが、雪だらけですから景色などわかりませんでした。
乗鞍高原の存在を知ったのは、平湯キャンプ場の帰りです。 当時はまだマイカーで行けた乗鞍スカイラインから、違う道を行こうと長野側に下りたときでした。「何だ、この白樺の群生林は!」と釘付けになった記憶があります。
今にして思えば、けっこう無知だったと思います。 そして、乗鞍高原を知ったのち、20年ほど前の5月連休に、急に山の風景を見たくなって宿を探しました。 偶然に見つけたのが、リーズナブルで宿の人が優しい『ペンションオレンジペコ』でした。
乗鞍高原の一押しの宿オレンジペコですが、まずはその食事から
オレンジペコを知った当初は年に一回は行っていたのですが、子供が生まれてだいぶ遠ざかってしまいました。それでもこれまで7,8回は通っています。 一度だけマスターから「行者ニンニク採り」に連れて行ってもらいました。 もちろん、許可のない人が入ることができないところです。
夕飯メニューの一例です
またまた連休中に行きました。けっこう直前くらいで予約したのですが、運よく空いていました。 流行っていないってわけではないんです。お客さん来なければ35年も持つわけありませんから。
[caption id="attachment_6394" align="aligncenter" width="500"] ほんの付きだしですよ。[/caption]
小3の娘用に特別メニューを出していただきました。 2泊したんですが、前日の巨大ハンバーグを残してしまったので、マスターのご厚意で子供に定番のエビフライを作ってくれたんです。
なお、2泊分のすべてのメニューを撮影しているわけではないので、誤解しないでくださいね。 子供が生まれる前に、妻と2人で行ったこともあるんですが、あまりのボリュームに妻は夕飯食べてすぐ部屋に戻りぐったりしていました。
[caption id="attachment_6396" align="aligncenter" width="500"] これが割と量があるんです。[/caption]
こんなもんじゃあ、ないんです。お料理だけでも3回は運ばれてきますから。
朝食はこんな感じです。
適度な量です。 ジャムはもちろん手作りです。 ホテルでのバイキングもいいんですが、あれってお腹パンパンになりますよね。
これから1日遊びに行くのに、お腹が苦しいとしんどいですよね。 それでも、普段の量よりは多いはずですので、満足しますよ。 ただ、朝食の時間は8時からです。いつも6時くらいに食べていますので、お腹減りました。
⇒オレンジペコの公式サイト 10年以上前から体裁はほとんど変わりません^^ でも、ちょっとずつ内容が補足されているようです。 オンライン予約もできますが、私はいつも電話です。
乗鞍のペンション オレンジペコのマスターについて知りうる情報!
マスターもけっこう年を取りました。 もう、とっくに還暦を過ぎているはずです。お年を聞いたことはありませんが。
好々爺の雰囲気も出てきています。今回お邪魔した時はお孫さんが遊びに来ていました。 でも… スキーのインストラクター資格を若い時分に取得されています。 また、たしか長野県の山岳救助隊員になっているはずです。
スキーの技術はもとより、山の知識も有しているエキスパートです。
あの、立山黒部アルペンルートの除雪作業にも従事していると聞いたことがあります。 もう、そこら中で現役で活躍されているんです。
マスターはとてもスリムです。 「何で?」って聞いたら、「しょっちゅう、山の中を歩いているからさ」と言っていました。
そうですね。イワナはバンバン釣ってくるし、山菜採りもお手の物。 ペンションオレンジペコで出される食材の大半を自力で仕入れるんですから。
※ちゃんとステーキやらお肉も出ますからご安心を!
こう話してくると、「気難しいオヤジさんちゃうの?」って思われるでしょうが、全然! 変な宿だと、「俺はこのやり方でやっている、こういう風に食べてや」なんて人にも出会うんですよね。 でも、オレンジペコのマスターはホントに丁寧で優しいですよ。 安心してください☆
乗鞍のペンションオレンジペコのお風呂事情
もちろん、部屋ごとにシャワーが付いているんですが、私はオレンジペコでシャワーを使ったことはありません。 実に秀逸な天然温泉が備わっているからです。
オレンジペコには天然温泉の小屋がある!
[caption id="attachment_6400" align="aligncenter" width="600"] ジャーン!オレンジペコに行きだして、数年たったころに作られました。[/caption]
[caption id="attachment_6401" align="aligncenter" width="600"] ペンションとの位置関係です。[/caption]
この乳白色がたまりません。硫黄泉です。いかにも温泉という感じです。 ただ、娘は『卵のニオイがする~』とちょっと困り顔でした。
[caption id="attachment_6404" align="aligncenter" width="600"] シャンプーや石鹸も備わっています。[/caption]
[caption id="attachment_6405" align="aligncenter" width="600"] 天井です、もちろん雨の心配はありません。[/caption]
贅沢にお湯を使えるんです。天然かけ流しですから。 ザッパ~ン、って浴槽からお湯が流れるのはもったいない気もしますが、家のお風呂では味わえない醍醐味ですよね。
[caption id="attachment_6407" align="aligncenter" width="600"] 脱衣所もきれいです。[/caption]
※トイレはありませんから、お部屋で済ませてから温泉に入ってください。
内部からの施錠はバッチリです。 ですので、ご家族で安心して温泉を楽しめますよ。
[caption id="attachment_6409" align="aligncenter" width="600"] ピントがずれていますが、温泉の証明。[/caption]
[caption id="attachment_6410" align="aligncenter" width="600"] 出るときはこんな風に簡易なふたをしめます。[/caption]
オレンジペコから徒歩5分で公共露天風呂「湯けむり館」にも行けます!
ね、本当にすぐ近くでしょ!
↑ ↑ この写真にピンときた方もいらっしゃるでしょうね。 そうなんです。オレンジペコは白骨温泉への分岐にもほど近いところにあるんです。
[caption id="attachment_6413" align="aligncenter" width="600"] 湯けむり館で~す☆[/caption]
[caption id="attachment_6417" align="aligncenter" width="600"] 湯けむり館の全貌です。[/caption]
湯けむり館には何回も入ったことがあります。 今回、オレンジペコには2泊ですので、1回は湯けむり館に行くぞ!と決めていました。 娘も露天風呂は大好きです。(もっとも娘は妻と一緒に入りましたが)
…と、ここで違和感に気付きました。
1つ目は、湯けむり館がやたらきれいで新しすぎる・・この点はリニューアルしたのかなぁと思いました。 浴槽も温泉の床も真新しくなっていました。
2つ目は、グーグルマップにもあるように、湯けむり館は乗鞍岳線(長野県道84号)の南側に位置していることです。 つまり、オレンジペコ寄りになっています。 確か、今までの記憶では乗鞍岳線を挟んで北側にあったように覚えていたんですが。
認知能力の衰えかな…なんて考えましたが、オレンジペコの女将さんに聞いて合点がいきました。何と、建て替えられていたんです。 どうりで、昔の風情がなかったはずです。
昔からの看板がそのままでした。費用かかるから変えてなかったのかも^^ このとおり、以前は乗鞍岳線を挟んで北側に位置していました。
[caption id="attachment_6419" align="aligncenter" width="600"] 以前の湯けむり館を紹介する看板です。[/caption]
以前の湯けむり館の看板もそのまま残っていました。 どうです、けっこう風情を感じるとは思いませんか。
湯けむり館は建て替えられて、以前の建物より少し手狭になりました。 なお、以前はなかったレストランが併設されています。 レストランがあるというのは、ここで早めの夕食を食べて帰宅する人には便利だと思います。
何で建て替えたんだろう? 建て替えでショボくなってしまったと感じるのは私だけではないはずです。 新しくてきれいなのは良いのですが、近所のスーパー銭湯と変わらないような気がします。
唯一の救いは、露天風呂から乗鞍岳の雄姿を以前の建物と同じように仰ぎ見ることができることです。
またオレンジペコに泊まりに行ったとき、湯けむり館に入るかどうかは微妙です。 オレンジペコも湯けむり館と同じところから引湯しています。 だったら、風情を感じなくなった湯けむり館に大人一人720円かけて行く魅力はないかも!
でも、妻と娘は「シャワーがあるから良いよね~」とのこと。 そう、オレンジペコの温泉にはシャワーが付いていません。 ※昔のお風呂って、手桶でお湯かけていましたよね。
乗鞍のペンション オレンジペコの全体像
どんな建物なのか眺めてみましょう。
オレンジペコの外観
[caption id="attachment_6422" align="aligncenter" width="600"] 特徴ある三角の赤い屋根[/caption]
[caption id="attachment_6423" align="aligncenter" width="600"] 入り口です。[/caption]
[caption id="attachment_6424" align="aligncenter" width="600"] アングルを変えて[/caption]
[caption id="attachment_6425" align="aligncenter" width="600"] オッ![/caption]
この子、琉球犬(りゅうきゅういぬ)なんですよ。女の子です。 琉球犬なのに外飼いで寒くないのかなぁって心配しました。 でも、飼ってもう3年ほど経つとのことなので耐性ができたのかも。
たった2泊しただけなのに、最後の方は近寄っていくとゴロンとお腹を見せて「なぜて、なぜて」とする仕草が可愛かったですよ。 顔つきと違って、全然怖くありません。人には吠えませんし、もちろん噛むこともありません。
[caption id="attachment_6426" align="aligncenter" width="600"] おとなしくて素直な子です。[/caption]
オレンジペコの建物の中は
[caption id="attachment_6427" align="aligncenter" width="450"] すごいでしょ。著名人も来ているんです。[/caption]
以前は三波豊和さんの写真もありましたよ。あの三波春夫さんの息子さんですね。
[caption id="attachment_6428" align="aligncenter" width="450"] 玄関入ってすぐのところにあります。[/caption]
ダックスフントは3匹もいるんです。 ちょこちょこヨチヨチが可愛いですね。
こんな人はオレンジペコに向かないかも!
ウォッシュレット以外はトイレじゃないと思っている人
ウォッシュレット希望のときは予約のときに言っておきましょうね。 部屋によって違うんです。当然にウォッシュレットがあると思うと悲しい結果になりますから。
極度の潔癖症の人
ダックスフント3匹は、完全な室内飼いではありません。 勝手に外に散歩に出かけます。自分で戻ってこれるんです。
外に出たあんよで、宿泊客の部屋にトコトコと入ってきたりもします。 「お客さん好き~」って来るんですよ。 そもそもワンちゃんに耐性のない人には厳しい環境かもしれません。
虫を見ただけで悲鳴を上げる人
窓を閉め切ったはずですが、虫が2,3匹入り込んでいました。 毒虫でも、カメムシでもありません。 でも、虫が極端にダメな人はパニックになると思います。
さいごに
オレンジペコはペットと泊まることも可能です。 ただし、食事時はワンちゃんにお部屋の中で待機してもらう必要があります。 ※ですので、部屋から出ないようにリードやケージで注意する必要があります。 ※トイレはもちろん持参です。
今回は我が家の寝たきり犬を連れて行きました。 イタグレですが、脳梗塞になって、自力では立てません。 でも、立たせてあげると短い散歩なら可能です。
オレンジペコはペットにも人にも優しいお宿です。 リピーターだけが優遇されるなんてことは、もちろんありません。