Ilovecats blog

疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

妻なのに嫁と呼ばれると対等じゃないよなぁという抵抗を感じませんか?

 

今でも頻繁に聞かれるのが、「うちの嫁が…」というフレーズ!

 

年配だけでなく若い夫からも「うちの嫁」発言は多いように感じます。

でも、もともとは嫁とは息子の配偶者なんです。つまり、夫の親が嫁いできた女性をいう呼称というのが一般的です。

 しかし、結婚したばかりの女性や結婚した相手の女性をいう言葉として、古くから使われているので、夫が妻のことを「うちの嫁」というのはあながち間違いではありません。

 

問題なのは、もともとの「嫁」の意味の根底にあるのが「戦前の家制度」と直結するように感じられるところです。つまり、嫁というと、他人の家に嫁いで男の子を生み育て、家を絶やさないようにするという意味合いが込められていることになります。

 

加えて、夫側の家のもの(所有物)が「嫁」なんだ、という観念も含まれています。よく言われますよね。あちらの家に入ったのだから、そのしきたりに従って、あちらの家の人になるようにって。

 

おかしいなって感じませんか?夫と結婚して妻になったはずなのに、いつのまに夫の家の所有物(嫁)になったのかって!

夫に「嫁」と呼ばれることに違和感を覚える妻もいる

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夫から、「うちの嫁」と呼ばれることに違和感を覚える妻がいることはたしかですよ。

でも、言葉の本来の意味からおかしいなと思う方が多いようです。つまり、義理の両親に嫁と呼ばれるのであれば理解できるけれど、日本語の意味をわかって使っていない人が多いと感じるパターンです。

 

「嫁」というのは舅姑から嫁いだ女性へ使う呼称であって、自分の妻を嫁って言うのは不思議な感じがする…というものです。

 

そうそう、そもそも本来は息子の妻を嫁というものであって自分の妻を嫁というものではありません。

 

ちなみに、婿(むこ)は妻の家に入る夫という意味のほかに娘の夫を意味するんですが、妻が自分の夫のことを「うちの婿」と言っていたら違和感あるのと同じで自分の妻を嫁というのは違和感があるというものです。

 

職場の男性はたいていが、「嫁が」とか「うちの嫁」って言いますよね。聞くたびにモヤモヤした気持ちになると聞いたことがあります。

 

かなり昔のことになりますが、『嫁に来ないか』って歌がヒットしたことがあります。でも、たまに懐メロで聞くと、相手の家に嫁いで奉公する嫌なイメージに私の中では変わってしまいました。男女均等という現代社会でどうかと思う響きがあるものですから。

この前も見ました。まだ若い部下が上司に向かって、「うちの嫁が」と言っていたのですが、すごい違和感を感じました。かろうじて許せるのは、年上の人の方が使う場面くらいですね。

「うちの嫁」が流行ったのは吉本のせいだという珍説が!

冗談のような話ですが、若い人でも「うちの嫁」と使うのは吉本芸人のせいだという珍説があります。

 

嫁と呼ぶのはもともとは関西だけであり、関東に進出した吉本芸人がテレビで『うちの嫁、嫁』と連呼するから全国に広まってしまったという説です。

ま、たしかにテレビを見ていると、吉本芸人で『私の妻』とか『うちの妻』と言っている人を見たことはないようにも思えます。

 

でも「うちの嫁」というフレーズ自体は昔からの全国バージョンですから、この珍説は半ば都市伝説めいた感じです。

 

しかしながら、吉本芸人の「うちの嫁さん」発言は、耳に残ることはたしかだと思います。

伴侶の呼称としては、夫と妻、それだけでいいのでは?

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わたくしごとですが、妻が人前で「主人」と言うことに多少の抵抗があった時期があります。理由として、『誰の主人?何か違う』そんな気がして、持ち上げられているような違和感がありました。

 

妻はメイドかそれとも家政婦なのか?格差のような言葉にその当時は疑問を持っていました。

 

自分は妻より偉い存在でも何でもありません。男女の格差や差別にからむ問題は随所にありますが、もっと身近な部分にも光を当てて、微妙な身分格差にも敏感であるべきだと思います。

 

大昔ですが、まだ結婚前のことになりますが、結婚したての同僚が「うちの夫は…」と話していました。当時の意識としては、「夫だなんて、堅苦しい言葉を使うなぁ」と感じてしまいました。その当時は言葉の持つ意味をそれほど考えない時代だったのかもしれません。

今でこそ、夫・妻という呼称の方がしっくりくるんですが。

 

しかし、一つの疑問があります・・

自分の伴侶は、夫や妻でいいとして、相手の夫や妻はどう呼んだら適切なんでしょうか?

相手の配偶者はご主人や奥様となるしかないですよね。やはり日本には、少なからず、男尊女卑、家長制度が根付いていて現代的な呼称がないと感じています。

ここは大いに疑問です。今後の言葉の変遷に期待するしかない…といった思いです。

さいごに

「うちの嫁」!

吉本芸人なら芸風の一つとして許される言葉であっても、やはり一般の人が配偶者を指して呼ぶことには抵抗があります。

普通の場面で使われると、私なんかは『いきがって偉そうな奴だなぁ』とつい感じてしまいます。

 

せめて「うちのかみさん」にしませんか。「かみさん」には敬いの念が含まれていますから。「かみさん」は、上様から転じて「おかみさん」になり、「お」を除いたものだからです。かかあ天下や尻に敷かれている、という意味合いが含まれていますが、「うちの嫁」よりは、よほど望ましい表現です。

※もっとも「かみさん」は目上の人には使えません。念のため。