トイレの尿石は臭いのもとだから落とし方を参考にしてくださいね☆
トイレ掃除・・・面倒ですよね。
毎日やっているつもりでも、気が付けばさぼったリングが発生(・´ω`・) そして洗浄便座の洗浄パイプもなんだかキレイにならない・・ なかでも、しばらく放っておいたがゆえにできる「尿石」の退治がなかなかやっかい(´(・)`)
そこで、水道屋の修理受付の仕事を8年間していた私が、「トイレの尿石除去」の話をお伝えします。
尿石はなかなか落ちない茶色いやつです!
水道屋につとめていると、こんなお電話をいただくことがあります。
だいたいこのような場合の原因として考えられるのが「尿石」です。
『尿石(にょうせき)とは、尿に溶けているカルシウムイオンが濃縮および炭酸などと反応、カルシウム化合物として便器および配管の内部に付着・沈積したものである』 (出典:Wikipedia「尿石」
カルシウム、というくらいですから、本当に石のように固く、こすったくらいでは落とすことができません。 しかも、放置したことにより、有機物を餌として繁殖した雑菌が悪臭を放ちます。 公衆のトイレで臭うあの独特の臭いですね。
落ちないのでどうしようもない、と放っておきたくもなりますが、そういうわけにもいきません。どんどん臭いが強烈になっていきますから!
トイレの尿石を落とすための効果的方法は?
尿石の撃退法ですが、水道屋に勤めていた身から言わせていただきますと・・・
「水廻りの専門業者にお願いしてください」(;ω;*)
・・・いや、だって、実際そうなんですよ!それくらい尿石の除去はやっかいだということです。 でも、業者さんにお願いすると、出張料、技術料とられますしね。 時間も設定しなければならないとなると、働いている方は大変ですしね。
そこで、自分でできる対処法について、ちょっとお伝えします。
酸性洗剤を使う
尿はアルカリ性ですので、中和させるために「酸性の洗剤」を使います。
酸性の洗剤は、薬局で簡単に購入することができます。有名なのは『サンポール』でしょうか。使い方も簡単で、尿石に直接かけて、数分待ってブラシでこするだけです。 しつこい場合は、キッチンペーパーなどに液をひたすように「湿布」すると効果があがります。
⇒ちなみにトイレの水抜き方法はこちらの記事を参考にしてください。
皆さん、ご存知でない方も多いので記載しておきますが、最近のご家庭で使われている洋式便器は、だいたい酸性の洗剤を使用することを禁止しているものが多いです。(便器のフタの後ろの注意書きがありますのでジックリ見てくださいね!!) 酸性の洗剤は合成樹脂を変質させてしまうことがあるからです。
使えるのは陶器の部分のみです。
ですから、酸性の洗剤を使用するときは、くれぐれも説明書を読んで、陶器の部分だけにかけるように気を付けてください!換気や手袋などで、自身の保護をすることをくれぐれもお忘れなく!
自信がない方は、やはり業者に相談されるのがいいと思います。
仕事をしていて、年に何回か「自分で洗剤を使ったら、便座が黒ずんだからどうにかしてほしい!」という電話をいただくことがあるのですが(;´・ω・)
正直、そこまで行くと、業者も直せません・・・。 変質になってしまうので。 便器入れ替えすると、なかなかの金額がかかりますのでお気をつけください。
街中でよく見かける、男性専用の小便器や和風便器は、酸性洗剤を使うことに問題はありません。
専門業者が使う尿石除去剤を使う
私が勤めていた水道屋で尿石除去に使用していたのが「デオライト」です。
和協産業という会社が販売しています。一般には入手できないのですが、成分配合などを変えて、劇物に指定されない尿石除去剤として、インターネット上で販売しています。
「デオライトL」という商品名です。家庭のトイレの尿石であれば、Lでも落ちると思います。(業者が使っているのは、Lではなく、劇物の「デオライトSP」か「デオライト」です。)
水道屋では、公衆トイレの清掃という仕事を依頼されることもあるのですが、そういったときの尿石除去に使っているのが「デオライト」です。それだけ強力な薬剤で、ほとんどの尿石に効きます。
使い方は、便器のたまり水を排出し(これが面倒ですが、灯油ポンプが一番手っ取り早いです)、デオライトLをかけて5分放置、あとはブラシでこすって水で流すだけです。
それだけでみるみる汚れが落ちます。
⇒便器のたまり水の抜き方はこちらの記事を参考にしてください。
ただし、「デオライト」は非常に成分が強いので、換気を必ず行い、マスク、めがね、手袋をして作業を行ってください。臭いもキツイので、できれば、トイレ以外の部屋の窓も開けたほうがよいかと思います。
まとめ
トイレの尿石の落とし方についてお伝えしました。
くどいようですが、尿石除去で不安を感じることがあれば、専門業者に依頼してくださいね。 私が仕事をしていたときには、そういった依頼も本当に多かったですよ。
ご自分でやられるときは、安全に十分気を付けて、事故のないようにお願いします。
一番いいのは、やはりまめな掃除ですね。 2,3日に1度は便器を含め、トイレの周りをささっとでも掃除することが大事だと思います。面倒でも頑張りましょう!
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