Ilovecats blog

疑問に思ったことは掘り下げてみたいよね!

テコンドーと中国武術の大乱闘で決闘の結果は中国武術の大勝利だった!

 

中国の商業施設で、テコンドーと中国武術の大乱闘がありましたが、その決闘(!?)の結果は中国武術の大勝利に終わりました。

テコンドー道場は『被害』を強調するために床に倒れたに過ぎない

実戦の中で一番レベルが高いのは、攻撃を受けても負傷しないこと

これは攻撃を耐え忍ぶというテコンドーの精神の表れ

 …なんて、テコンドー側からの反論が聞こえてきましたが、誰も目にも明らかなように、明確な負け犬の遠吠えにすぎませんね。

 

命の危険すらあった場面で、自分の身を守れないテコンドーって、いったい何??

テコンドーが中国武術に負けたときのおさらい!

 

 

白(テコンドー側)がのけ反っている。黒(中国武術側)の右フックを危うくかわす白。だが、起き上がったところにラリアットが決まる。もう武術というよりプロレスだ。

 

↑ ↑ ↑ なんて記述も散見されるんですが、相手を倒せばいいんんです。戦場では倒れてしまったら、すぐにあの世行きですから。

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テコンドー道場側の言い分が腑に落ちない理由

テコンドーが弱かったわけではありません。

我々がやり返さなかっただけです。

本気になればボコボコですよ。

手は出さないけどね。

 

このテコンドー側の言い分ってアホちゃうか?と思ったのは私だけでしょうか。

やり返さずに、どうやって自分の身を守るの? ひょっとしたら死んでるかもしれないでしょ。

 

んで、いつ本気になるの? 相手がナイフで向かってきても、やられてあげるの?何のためにテコンドー練習してるの?

当たりどころが悪ければ、本当に致命的な傷害を負うでしょ。

 

本気になるのは、ルールでガチガチの試合だけで、日常生活での危機的な場面で使わないとしたら、本末転倒でしょ。

何をかいわんや…こんなことならテコンドーを練習している時間が、人生で無駄な時間になるんじゃないのかな。

識者と言われている人の完全なる誤解もありますね。

落語家の立川志らくさんが5月9日、「ひるおび」でこの中国武術とテコンドーの集団乱闘に言及しましたよね。

志らくさん曰く『こういう場所でけんかをするっていうのは、どっちも武道精神はないですよ。』…

 

志らくさんは落語家ですから、試合を前提としたスポーツ武道と武術の、根本的な違いを理解されていないのは当然です。

「武道精神」なんて、中国武術には微塵もないんですね。日本人が何でもかんでも、精神修養だなんて叫ぶからおかしいことになっているだけです。

 

精神の鍛錬だ、礼節を重んじるべき…なんてのは統率するのにホントに便利な理屈です。集団をまとめることが簡単にできますよね。

 

違うんですよ。中国武術の本質は!

 

中国武術は本来は殺傷の手段です。武道精神なんて言っていると、やられてしまいます。

武道と武術って厳然と分けるべき

武道と武術は根本的に考え方が違います。

日本で武道と言われている代表格と言えば『空手、柔道、剣道、合気道』くらいですか。どれもルールありきの試合で成り立っています。

 

あくまでザックリですが・・

柔道は昔の柔術から発展しました。あの加納治五郎がスポーツ柔道を確立したことは有名です。空手も例えば「沖縄手」のような実践的な技術を封印して見事にスポーツとして成立しています。

剣道なんて、木刀は危ないし当たったら骨折するので、竹刀に代えて安全を十分に確保したうえでのスポーツに転化しています。

合気道の前身は本当に実践的な技術でしたが、今では相手に手をつかませるだけの体操に変化しています。

 

日本においては、集団でおごそかにするスポーツに何か精神性を持たせるのが大好きですよね。

ですので、これらスポーツと化した柔道、空手、剣道、合気道みたいなものを武道と称し、「健全なる精神」を鍛えるという名目の下、統率の手段として利用しているような気がします。

中国武術の本質とは?

中国は太古から戦争が繰り返されています。

小説を読んでもわかるように、敵対する民族や国はすべて抹殺されます。日本のように女子供は放免…なんてことはなかったようです。そこに中国の民族性を見ることができます。

日本の戦国武将のように「やーやー我こそは」なんて言っている間に、弓で射貫いたらそこで終わります。

 

さて、中国の戦争では(日本でもそうですが)、槍が多用されていました。その槍の技法を徒手空拳に変えたものが中国武術だと言われています。

つまり、中国武術というのは、一撃もしくは2,3打で相手に致命的な怪我を負わせるのが本来の技法なんです。もちろん、ルールなんてありません。試合じゃありませんから。

 

中国武術に反則技も存在しません。「おいおい、それ反則だろ!」なんて戦場で叫んでも、相手に一突きされたらそこで終わりですもんね。

武術はあくまで相手を殺傷させるのが目的であることを理解しましょう。

テコンドーは道場で練習して、試合場で厳然なルールの下、相手と技を競います。

つまり、テコンドーは体操競技と同等なものと理解した方が早いと思います。

 

テコンドーや空手の試合を見たことがあるでしょうが、相手に拳が届きやすいもしくは相手に蹴られやすい位置で戦っていますよね。実戦ではあんなことあり得ませんね。

実戦なら相手にうんと密着するか、うんと離れるか、でしょうね。うんと密着すれば危険度は増しますが、変な蹴りを食らうことは普通なくなります。

 

うんと密着して素早く相手にダメージを与えるのが実戦での戦い方です。今回のテコンドーと中国武術の決闘でも、中国武術側は実にうまく相手にダメージを与えています。あれですよ。自分の身を守るための武術って。

さいごに

今回の中国武術が何であるかはわかりません。有名どころでは太極拳八極拳蟷螂拳少林拳などがありますが、中国武術って基本を練習して、相手を倒せたらそれでいいんです。

私事ですが、八卦掌という中国武術を習っています。

 

えげつない技ばかりです。敵を殺傷するために練り上げられたのが武術ってのが、よくわかります。

ですので、テコンドー側が武道精神を盾に、わざと負けたみたいに言っているのは陳腐です。きれいに見せるスポーツと、相手を殺傷する武術とは根本的に違うからです。